宗教の起源

私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

著者 ロビン・ダンバー
小田 哲
長谷川 眞理子 解説
出版社 白揚社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2023/10/29
ISBN 9784826902489
判型・ページ数 4-6・349ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、神道……
世界の主要な宗教は、なぜ同じ時期に同じ気候帯で誕生したのか?
カルト宗教はなぜ次々と生まれ、人々を惹きつけるのか?

「ダンバー数」で世界的に知られ、人類学のノーベル賞「トマス・ハクスリー記念賞」を受賞した著者が、
人類学、心理学、神経科学など多彩な視点から「宗教とは何か」という根源的な問いに迫った、壮大なスケールの一冊。
第1章 宗教をどう研究するか
駆け足でたどる宗教の歴史/宗教研究のこれまでのアプローチ/進化論的背景を荷ほどきする

第2章 神秘志向
神秘主義者の心をのぞく/トランス状態では何が起こるか/シャーマンの世界/天国の扉、地獄の扉

第3章 信じる者はなぜ救われるのか?
個人レベルの利益/社会レベルの利益/コミュニタスとコミットメント――共同体の結束/外的脅威 → 集団規模 → ?

第4章 共同体と信者集団
共同体の規模と社会脳仮説/小さな社会はどれくらい小さいのか?/信者集団の最適な大きさは?/信者集団のダイナミクス

第5章 社会的な脳と宗教的な心
私たちを結びつけるもの/信頼、そして友情の七つの柱/言葉づかいにはご用心/メンタライジングと宗教心/脳のなかの宗教

第6章 儀式と同調
儀式には何がある?/儀式の神経心理学/動きを同期させたときに起こること

第7章 先史時代の宗教
重大な証拠は墓にある/大昔のマジック・マッシュルーム/原始宗教を再構築する/遠い時代から推理する

第8章 新石器時代に起きた危機
村の暮らしが始まった/教義宗教の台頭/宗教と法の支配/一神教と枢軸時代

第9章 カルト、セクト、カリスマ
事例研究――メイベル・バールトロップとパナシア協会/カリスマ指導者/信者はなぜカリスマ指導者についていくのか?

第10章 対立と分裂
なぜ宗教は分裂するのか/二つの宗教の物語

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