死を越えるということ 「もう一つのこの世」に気づくために

著者 筧 次郎
出版社 現代書館
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2015/03/01
ISBN 9784768457566
判型・ページ数 B6・254ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 お取り寄せ
我欲のなかでも、もっとも根源にあるのは「死にたくない」という欲である。長寿社会に生きる人たちは、幸せな老いを迎えているのか、と疑問を呈する著者・筧次郎氏は、現代は豊かなゆえに我欲が増大し、「死」に対する怖れが肥大している時代だと語る。人間が行う分別的な認識が、言語の発生とともに生まれたことを説き、言語の関与を超えた無分別の認識に現れる「もう一つのこの世」の存在を解き明かす。そして、「死」は超えられるということに気づけば、人間の社会は平和で慈愛に満ちたものになるということを教示してくれる。「死」についての新たな考え方を提示し、それによって年配者の心を穏やかにし、ひいては人々の平和の模索法にも一石を投ずることができる、「死」がおそろしい人たちへの教養書。
第一章 「死が怖い」とはどういうことか
第二章 仏陀の悟り―本書の議論の素描と方法の問題
第三章 言語田は何か
第四章 私とは何か
第五章 言語はなぜ生まれたのか
第六章 言語に支配されている意識―狼少女カマラとヘレン・ケラーの世界
第七章 「もう一つのこの世」を語る試み
第八章 死とは何か
第九章 修行としての百姓暮らし
あとがき

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