新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
日本仏教の社会倫理 「正法」理念から考える 【岩波現代全書12】
仏教には本来、社会倫理的な実践が大きな要素として備わっていた。現代社会の中で再び顕わになりつつある日本仏教の倫理性・社会性の側面からその実践思想の系譜を捉え直し、「正法」理念に着目しながら、日本仏教の実践思想の系譜を捉え直し、宗派主義の枠を超えた新しい日本仏教史像を提示する試みである。
はじめに
序章――日本仏教を捉え返す
第Ⅰ章 出家と在家――近代的な仏教理解を超えて
一 日本仏教と在家主義
二 出家の意味を問う
三 出家・サンガ(僧伽)・正法
第Ⅱ章 仏教と国家――正法を具現する社会
一 日本仏教史観の革新
二 統一国家と仏教社会倫理
三 正法に基づく統治の理念
第Ⅲ章 正法と慈悲――仏教倫理の基礎概念
一 正法の軽さと慈悲の重さ
二 仏教倫理の根本としての慈悲
三 慈悲の理念と日本仏教
四 鎌倉仏教優越史観と慈悲の重視
第Ⅳ章 正法と末法――日本仏教の形成
一 『金光明経』が示す社会倫理
二 日本の古代仏教と正法の理念
三 禅宗と浄土宗が目指したもの
四 明恵と道元の選んだ道
第Ⅴ章 正法復興運動の系譜――中世から近世へ
一 正法復興運動としての新義律宗
二 日蓮による正法復興運動
三 近世の正法復興運動
第Ⅵ章 在家主義仏教と社会性の自覚――近代から現代へ
一 近代仏教の正法理念と日蓮主義
二 正法理念を引き継ぐ法華=日蓮系新宗教
三 仏教の社会性の自覚
終章 東日本大震災と仏教の力
文献一覧
あとがき
序章――日本仏教を捉え返す
第Ⅰ章 出家と在家――近代的な仏教理解を超えて
一 日本仏教と在家主義
二 出家の意味を問う
三 出家・サンガ(僧伽)・正法
第Ⅱ章 仏教と国家――正法を具現する社会
一 日本仏教史観の革新
二 統一国家と仏教社会倫理
三 正法に基づく統治の理念
第Ⅲ章 正法と慈悲――仏教倫理の基礎概念
一 正法の軽さと慈悲の重さ
二 仏教倫理の根本としての慈悲
三 慈悲の理念と日本仏教
四 鎌倉仏教優越史観と慈悲の重視
第Ⅳ章 正法と末法――日本仏教の形成
一 『金光明経』が示す社会倫理
二 日本の古代仏教と正法の理念
三 禅宗と浄土宗が目指したもの
四 明恵と道元の選んだ道
第Ⅴ章 正法復興運動の系譜――中世から近世へ
一 正法復興運動としての新義律宗
二 日蓮による正法復興運動
三 近世の正法復興運動
第Ⅵ章 在家主義仏教と社会性の自覚――近代から現代へ
一 近代仏教の正法理念と日蓮主義
二 正法理念を引き継ぐ法華=日蓮系新宗教
三 仏教の社会性の自覚
終章 東日本大震災と仏教の力
文献一覧
あとがき