知られざる親鸞 【平凡社新書654】

著者 松尾 剛次
出版社 平凡社
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2012/09/01
ISBN 9784582856545
判型・ページ数 新書・284ページ
定価 本体840円+税
在庫 お取り寄せ
明治以来の厳格な実証主義歴史学は、ともすれば、確実な史料がないというだけで、事実を抹殺してしまうことすらあった。明治時代には、親鸞自体、その存在が疑われたほどである。我々、歴史学者が学ぶべきは、伝承や外伝であっても、史料批判を通じて史料から「史実」を語らせることであって、史料を抹殺することではない。近代的な実証主義にによって抹殺された、玉日姫を甦らせたことは、従来の歴史学のありように反省をせまるものであろう。近代的な親鸞像を超えてゆくべく、従来顧みられなかった史料群の見直しが求められている。
序章 新しい親鸞像をもとめて

第1章 延暦寺での入室と出家

第2章 親鸞誕生と家族

第3章 官僧としての親鸞

第4章 遁世僧、親鸞 法然のもとで

第5章 建永の法難と越後配流

第6章 関東での布教

第7章 再帰京と『教行信証』

第8章 善鸞義絶

第9章 親鸞の死

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