死の発見

ヨーロッパの古層を訪ねて

著者 松原 秀一
養老 孟司
荻野 アンナ
出版社 岩波書店
ジャンル 文学・随筆
出版年月日 1997/09/26
ISBN 9784000233163
判型・ページ数 4-6・214ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 お取り寄せ
人はいつか必ず死の門をくぐる。死の門は、今どこに置かれているのだろう。―見えない現代の「死」の背後にひそむ文化史・精神史を考える。西欧中世に氾濫する死の図像から日本の葬送慣習まで、死に処する態度はそれぞれの文化の基礎にある時間感覚・歴史観を物語る。「死」の顔をめぐる、西洋史と解剖学の奥深い知見を、小説家の想像力が撹拌する問答体。
ヨーロッパの古層 (養老孟司)

Ⅰ 西の死、東の死 (松原秀一)
   「切断」する日本文化/自然と人工の境/「体」の中の自然と人工/キリスト教と土俗の宗教/土着のギリシアとローマ/マクロの人体、ミクロの宇宙/「懐かし」くない文化/やまとことばの学問/脳を食べる文化、心臓を食べる文化/キリスト教を理解したことがない西欧/身体のリアリティ/宗教の役割
Ⅱ 脳の中の「宗教」と外部の世界 (養老孟司)
   聖遺物の語る時間感覚/腐敗する肉体/王権と身体/ヨーロッパの後進性/箸とフォークの機能主義/自然を苛める/脳の内と外/真理を翻訳する/言語の個性/歴史主義とデータ主義/稀薄な現実感/名付けることの意味/死と時間/幻想による癒し/現代文明の解毒法/歴史は終わるのか/目の時間、耳の空間/イデア・進化・DNA/一六世紀と現代/文化の寛容と非寛容/日本の権力構造/「終末」とは何か/耳の文化、目の文化/文学の中世と博物学
Ⅲ 死と笑い (荻野アンナ)
   解剖と猥談/言葉が解剖する/鯨のペニスと異形/死に続けている死体/「世間」の中の死/科学が切り捨てたもの/死体の実存/真理は限りなく複雑/古典の中の人体/科学と文学の架橋

鼎談を終えて (松原秀一)

「食卓談話(プロポ・ド・ターブル)」裏話 (荻野アンナ)

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