話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.09.08
アースダイバー 神社編
生命にとっての普遍的聖地に加えて、ホモサピエンス・サピエンスにとっての聖地、そして古代の日本列島に居住した縄文系と弥生系(倭人系)にとっての聖地(のちの神社)の心的・歴史的な構造を探っていきます。
神社に残された祭儀に秘められた思考を遡っていくと、アメリカ先住民、アジアの少数民族、ネパール、東南アジアなどとの深いつながりが明らかになります。
また、同時にこの列島に数万年にわたって繰り広げられてきた、われわれの祖先の前宗教的・宗教的思考の根源とその展開が解明されていきます。
山とは、海とは、蛇とは、太陽とは……。
歴史の無意識の奥にしまいこまれた記憶を甦らせる魂の冒険へ、いざ。
第一部 聖地の三つの層
第一章 前宗教から宗教へ
第二章 縄文原論
第三章 弥生人の神道
第二部 縄文系神社
第四章 大日霊貴神社(鹿角大日堂)
第五章 諏訪大社
第六章 出雲大社
第七章 大神神社(三輪神社)
第三部 海民系神社
第八章 対馬神道
第九章 アヅミ族の足跡
第十章 伊勢湾の海民たち
エピローグ 伊勢神宮と新層の形成