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日本と「琉球」

南島説話の展望

弁慶、将門、為朝の鉄人伝承の背景とは。南島(琉球)文化の奥底に通底する「日本」を再発見。説話・伝承学研究の泰斗による集大成。

著者 福田 晃
出版社 法藏館
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2022/01/15
ISBN 9784831877536
判型・ページ数 A5・464ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
50年におよぶ採訪調査と文献研究により、南島の島々の文化の奥底に通底する「日本」を再発見。南島(琉球)を「日本学」の一環として論じた、説話伝承学の泰斗による、南島説話研究の集大成。
緒言――柳田・折口の学問を追う

第一部 伝承の始原

第一章 神口・神語りの誕生――ユタ・カンカカリヤーの成巫儀礼のなかで――
 はじめに――無意識の世界からのメッセージ――
 一 宮古カンカカリヤーの伝承
 二 奄美ユタの伝承
 おわりに

第二章 来訪神と在地神――久高島の来訪神祭祀をめぐって――
 はじめに――島のニライカナイ信仰とかかわって――
 一 越前・一の宮「気比神宮」の来訪神
 二 「神楽」における来訪神
 三 久高島の来訪神祭祀
 おわりに

第二部 鉄人伝承の展開
 
第一章 鉄人英雄の最期――弁慶の「立往生をめぐって」――
 はじめに――南島における鉄人英雄譚――
 一 『義経記』における「弁慶立ち往生」
 二 弁慶譚と鍛冶伝承
 三 出雲における鉄人弁慶譚
 おわりに――将門・為朝の「立往生」――

第二章 将門の最期
 はじめに――鉄人英雄譚と鍛冶文化――
 一 『将門記』における「将門の最期」
 二 『保元物語』『平治物語』における「将門の首」
 三 『俵藤太物語』における「将門の最期」
 四 「将門の最期」と鍛冶文化
 おわりに――源為朝の「立往生」にむけて――

第三章 為朝と琉球――八幡鍛冶をめぐって――
 はじめに――鉄人英雄譚の行方――
 一 為朝の「立往生」
 二 伊豆諸島における為朝伝
 三 九州における為朝伝説
 四 八幡鍛冶と為朝
 五 琉球と為朝
 おわりに

第三部 伝承の展望

第一章 八重山の伝承文化を歩く――石垣島探訪覚え書き
 はじめに――八重山地方のフィルド調査――
 一 八重山の始まり――創世神の誕生――
 二 豊年祭の由来――兄妹婚姻の穀物神話――
 三 来訪する神(一)――マユンガナシ――
 四 来訪する神(二)――風邪の神・火の神――
 おわりに――南島説話の将来――

第二章 「南島説話大成」の可能性――四十五年のフィルド調査のなかで――
 はじめに――戦後の神楽研究――
 一 南島説話のフィルド調査――昭和四十六年以降――
 二 南島説話の大系
 三 「南島説話大成」の具体的試案
 おわりに

資料編 「南島説話大成」試案
(一)「神話」伝承
(二)「伝説」伝承
(三)「昔話」伝承
(四)「世間話」伝承

初出一覧
跋――柳田・折口を知る仲原照子媼に逢う――

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