試し読み

新装版 観経疏に学ぶ 序分義1 (単行本)

単行本

玄義分で明らかになった「観経」の経説がさらに凡夫・韋提希夫人を通して展開され、浄土思想の原典から現代をみつめる!

著者 廣瀬 杲
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2023/02/25
ISBN 9784831865922
判型・ページ数 4-6・424ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり

浄土思想の原典から現代をみつめる!玄義分で明らかになった「観経」の経説がさらに凡夫・韋提希夫人を通して展開され、物語のおもしろさに加えて、人間の赤裸々な欲望をあばく。




第一章 『観経』の骨子 五門料簡
 
 はじめに/五門料簡/一経両会/序分の決定
 具体的自己の救い/経典の正宗/応答の二重性
 普遍と具体/耆闍会の重み

第二章 感応道交せる事実 証信序
 
 証信序の決定/如是―私心を超えた言/我聞―個別の機
 如是―教法の無錯謬/所念への応答/融通無碍なる教法
 我聞―我の否定道/証誠可信

第三章 興法の大地 化前序

  (1)はじめに
 化前と発起/人間の悲劇性/教法摂化の場
  (2)時成就
 序―重層的展開/教化の成就/処を内実とする時
 起逆の時
  (3)主成就
 化主の確認
  (4)処成就
 「住」と「在」/釈尊の遊化と教化
  (5)衆成就
 仏とともにある存在/仏弟子の性格/仏弟子の前身
 外道的存在/喜びと恐れ/尊貴なる存在
 仏道精神としての菩薩/菩薩の性格

第四章 人間における存在課題の開示 禁父録

  (1)起化の処
 宗教開顕の場
  (2)折指 
 無明存在/宿業の名のり/自我欲求の正当化
 エゴイズム/意識に先だつ生命
  (3)未生怨
 影ある存在/邪見/仏意に背く仏弟子/提婆達多の悪計
 人間存在における根源関係/出生の秘密/孤独感情
  (4)収執父王
 人間性の放棄/人間性回復/自由の喪失
  (5)国大夫人
 愛と賢/女なる性/別体同心
  (6)父王の請法
 はじめに/所依の喪失/男なる性/合理的求道
  (7)父王の受法
 身のおののき/男性的宗教観/父王の所念/業緑存在開示の教

第五章 根源関係の破綻 禁母録

  (1)闍王の問
 三六〇度の転換/意密の問/意識の二重構造
 宗教的罪悪感/権力者の自己憧着
  (2)守門の答
 新王の不安/守門の訴え/弱臣の主張/賢なる意識中の愚
  (3)世王の瞋怒
 自縄自縛/答えなき問い/自己への反逆
  (4)二臣の切諌
 二臣の位置/耆婆の生いたち/月光の諌諭
  (5)闍王の改心
 阿闍世の驚怖/二臣の重諌/阿闍世の悔恨/うっ積する怒り

第六章 生命の願い 厭苦縁

  (1)葦提希の幽禁
 はじめに/根源関係の崩壊/知られざる無責任性
 愁憂/愁憂の正体
  (2)仏不請
 善導の確認/悲の主張/無自覚の倣慢/慰撫の宗教
 設定された宗教/罪福信/仏不請/安慰を求める心情
 予測された宗教/未解決の慰め/自我意識の限界
  (3)世尊の自来赴請
 所念への応答/応答の二重性/空来と没出
 逆対応/未覚者の知見/所照者の知見/阿弥陀の出現
 座の決定/釈尊の出世本懐/生命の願い
  (4)深き怨結の情
 真実の機を開く眼目/意識的存在の終焉/依他性/功利的自慰行為
 悲泣と号泣/存在を問う問い/生命の内実と表相/不合理なる共業
 意識に先立つ事実/自己を問う/仏を問う/責任転嫁/沈黙の重さ

SHOPPING ご注文

2,800円+税

試し読み

ネット書店で購入

SHARE シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 文庫5周年特設サイト

  • 仏教書販売研究会

  • 歴史書懇話会

  • 浄土真宗の法話案内

  • bookcover

  • mokoroku

  • detabase

  • バーゲンブック

  • 仏教のすすめ

  • Kinoden

  • Maruzen eBook Library

  • 寺院コム