受賞のお知らせ(2024年度) - 2024.12.02
二尊院の二十五菩薩来迎図
嵯峨野の名刹二尊院に伝わる《二十五菩薩来迎図》。土佐派の実質的な祖である室町時代の画家、土佐行広が筆をとった17幅からなる大作で、重要美術品の認定も受けた歴史的な名幅である。経年による劣化を免れず、保存の観点から、長らく全幅が公開されることはなかったが、大規模な修理が令和元年から令和3年にかけて行われた。
本書では、修理後に新たに撮り下ろした高精細画像により、平安・鎌倉仏画の表現手法を踏襲しつつ、室町時代ならではの表現感覚をも加えたこの名幅の美をあますところなく紹介する。また、その修理の過程や、修理に際して行われた科学分析の結果も、写真と文章で詳細に記録するとともに、美術史、歴史学、科学調査、それぞれの分野の専門家がこの作品の成立過程とその後の歴史などを考察する論考も加え、保存修理報告書かつ研究書としても価値ある一書となっている。
本書では、修理後に新たに撮り下ろした高精細画像により、平安・鎌倉仏画の表現手法を踏襲しつつ、室町時代ならではの表現感覚をも加えたこの名幅の美をあますところなく紹介する。また、その修理の過程や、修理に際して行われた科学分析の結果も、写真と文章で詳細に記録するとともに、美術史、歴史学、科学調査、それぞれの分野の専門家がこの作品の成立過程とその後の歴史などを考察する論考も加え、保存修理報告書かつ研究書としても価値ある一書となっている。
一、二尊院と二十五菩薩来迎図
二尊院、来迎図の光景 金子信久
二尊院略史と二十五菩薩来迎図の伝来 高橋大樹
❖二尊院《二十五菩薩来迎図》
全図・部分図
宝冠
截金文様
赤外線写真・模本・裏面写真
参考図版
二、修理と科学分析
二尊院《二十五菩薩来迎図》の修理レポート
基礎資料と考察
画中の尊名と結縁者名・上巻の裏書・押紙・箱書
分析結果報告
修理の記録
二尊院、来迎図の光景 金子信久
二尊院略史と二十五菩薩来迎図の伝来 高橋大樹
❖二尊院《二十五菩薩来迎図》
全図・部分図
宝冠
截金文様
赤外線写真・模本・裏面写真
参考図版
二、修理と科学分析
二尊院《二十五菩薩来迎図》の修理レポート
基礎資料と考察
画中の尊名と結縁者名・上巻の裏書・押紙・箱書
分析結果報告
修理の記録