『般若心経幽賛』を読む【 新・興福寺仏教文化講座10】

唯識の修行

著者 吉村 誠
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ 新・興福寺仏教文化講座
出版年月日 2024/02/29
ISBN 9784393136485
判型・ページ数 4-6・334ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 お取り寄せ
空思想を代表する『般若心経』を唯識思想の立場から慈恩大師が註釈した奇跡のコラボ。瑜伽行派の非有非空中道の立場から、修行の重要性を強調する、法相宗の立場が鮮明に現れた書を解説。
I 『般若心経』と『般若心経幽賛』
 1 『般若心経』の漢訳と原本の成立時期
 2 陀羅尼経典としての『般若心経』
 3 『般若心経』の空の解釈
 4 『般若心経幽賛』の撰述
 5 『般若心経幽賛』の特徴
II 『般若心経』を読む
 1 玄奘訳『般若心経』の本文
 2 仏の教えか? 菩薩の教えか?
 3 「般若波羅蜜多」を行ずるとは?
 4 「五蘊」が空であるとは?
 5 「色即是空」と「空即是色」は同じか?
 6 「諸法空相」とは?
 7 「無明」や「老死」が無いとは?
 8 「苦集滅道」が無いとは?
 9 「涅槃」や「菩提」も空ではないのか?
 10 「呪」にはどういう意味があるか?
III 『般若心経幽賛』を読む
序章 般若とは何か
 1 造論の趣旨
 2 題号
第一章 唯識の行
 1 観自在菩薩
 2 行――中観派と瑜伽行派の対論①
 3 大乗二種姓
 4 発心
 5 修行
 6 五重唯識観
 7 五位唯識観
 8 五蘊等皆空――三性・三無性
 9 度一切苦厄
第二章 唯識の空
 1 舍利子
 2 空――中観派と瑜伽行派の対論②
 3 色即是空
 4 諸法空相
 5 五蘊・十二処
 6 十八界――六識・末那識・阿頼耶識
 7 十二縁起
 8 四諦
 9 無智・無得
 10 無所得
第三章 唯識の悟り
 1 大涅槃
 2 大菩提
終章 呪とは何か

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