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講話集 帰るべき世界【幡谷明講話集7】

「生きとし生けるものが共に生き、共に救われる道」とは。還相回向の課題を明らかにせんと、人々と共に悩み歩んだ求道の講演9本。

著者 幡谷 明
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
シリーズ 幡谷明講話集
出版年月日 2024/07/30
ISBN 9784831834591
判型・ページ数 A5・366ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 未刊・予約受付中
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あらかじめご了承ください。

「生きとし生けるものが共に生き、共に救われる道」とは。還相回向の課題を明らかにせんと、人々と共に悩み共に歩んだ求道の記録である講演9本を収載。
回向論
  【第一日目】 はじめに/回向の思想史/先祖教と回向/浄土教の興り/回向の具体的事実/後序・流通分・委託/恩徳讃の歴史/よき人との値遇/「親鸞」──名告りの意味──/選択と回向/「禿」の字をもって姓とす/愚者の系譜/選択本願の念仏/立教開宗/宿 題/質疑応答/【第二日目】 『選択集』のかなめ/曽我先生のお仕事/方便化土の往生/人間における最後の執われ/往生を遂げる/念仏もうしそうらえども/往生の究極/総結三選と三願転入/回向──三つの命題──/凡夫が行ずる普賢行/天親の『浄土論』/根拠の転換/『浄土論註』の基本にある問題/曇鸞教学の核/近代真宗学の課題証大涅槃/無住処涅槃/本願力の回向/還相の願い/委託と応答の歴史/おわりに

生死を超えて生死に還る──無住処涅槃と還相回向──
  信道講座百二十年および宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念講演に際して/はじめに/『法句経』/三法印/最後生/西方浄土/仏の畑の落穂/ブッダにおける現法涅槃/原始仏教における涅槃/大乗の菩薩/普賢行/還相回向

真宗の興隆──委託と応答──
  はじめに/『教行信証』撰述の縁由/大地の人/御遠忌史と悲喜交流/苦闘の人と苦悩内観の人/顕密仏教の克服/愚の系譜/念仏為先と念仏為本/如来との呼応/法然上人の委託/総結三選と三願転入/師と弟子との出遇い──対話による真宗興隆──

委託と応答──知恩報徳の歴史──
  はじめに──宗祖親鸞聖人──/法然上人と親鸞聖人/愚の系譜/流通分──委託と応答の歴史──/ただ念仏/如来の系譜Ⅰ──愚禿の自覚──/如来の系譜Ⅱ──煩悩を拝む──/委託と応答/資料編

還相回向論私解
  親鸞聖人における二種回向論/無住処涅槃と還相回向/むすび──蓮如上人のご遺言──

宗祖の恩徳感
  はじめに/「法然と親鸞」のふたつの見方/黒衣の隠遁僧・法然上人/一心金剛の戒師の真意/恩徳の相続/法然上人の恩徳感/「総序」の恩徳感/「別序」の恩徳感/「流通分」の恩徳感

称名報恩
  はじめに/称名報恩について/称名報恩の出典/他力催促の大行/柔和忍辱のこころ/東西本願寺の立場/「鏡御影」と覚如上人/「鏡御影」書き換えの真意/聞名と称名/念仏ひとつのみ教え/諸仏の仲間入り/称名念仏はげむべし

「愚禿[釈]鸞」の名に憶う
  はじめに/愚禿釈[親]鸞の名告り/「三経一論」について/求道のうえの名告り/天親の『浄土論』/曇鸞の浄土思想/「ウパデーシャ」と「ウパデーシン」

帰るべき世界
  はじめに/語られなくなった浄土/浄土と涅槃/西方浄土/懐かしき魂の故郷/摂取不捨/往生浄土/普賢行/還相回向論/難思議往生/浄土の慈悲/愚にかえる

収載講話一覧
あとがき(第七巻編集担当 池浦裕哉)

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