『正法眼蔵』「菩提薩埵四摂法」提唱

著者 青山 俊董
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 曹洞宗
出版年月日 2024/11/20
ISBN 9784393150047
判型・ページ数 4-6・196ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり
道元禅師の代表作『正法眼蔵』のうち、菩薩の生き方である「布施・愛語・利行・同事」を説いた四摂法の巻を、愛知県第一曹洞宗青年会45周年記念事業「眼蔵会」の提唱をもとに、稀代の禅師が語り尽くす。改めて見直したい四つの心構え。
菩提薩埵四摂法 原文

一 「菩提薩埵四摂法」解題
 「菩提薩埵四摂法」執筆の背景
 菩薩とはなにか
 向上門の菩薩
 向下門の菩薩
 南無病気大菩薩

二 布施(前)
 受けるのも布施
 むさぼりの心を捨てる
 良いことをしたという驕り
 へつらいのない笑顔
 「私」の入らぬ布施
 人の見ている、いないにかかわらず
 布施のしあいの世界
 順縁、逆縁、ともにお育て
 ほんのわずかでも、まごころをこめて
 山頭火が出してくれた茶碗一杯のご飯
 全部いただく、選り食いはせぬ
 負ける修行、ゆずる修行

三 布施(後)
 あなたがそこに、ただいるだけで
 無心の布施
 一句の布施、一草の布施
 見返りを待たない布施
 生きざますべてが布施となるような生き方を
 自らに授かっている布施の力
 もう一人のわたしに気づく
 方便からはじめて得道にいたるまでも
 心がものを転じ、ものが心を転ずる

四 愛語
 人を立ち上がらせる言葉
 愛から出た「バカヤロー」
 安否を問う言葉がけ
 母がわが子に向かうがごとく
 立場をかえてみよう
 無理してでも、愛の言葉を
 今日只今を、生々世々に積み重ねて
 愛語の持つちから

五 利行
 宇宙船地球号のすべての仲間のために
 ずっと先のほうまで考える
 見返りを求めない
 あまねく自他を利する
 ただひとえに他のために
 敵に塩を送った上杉謙信
 天地いっぱいのうえに心を運ぶ

六 同事
 自にもたがわず、他にもたがわず
 事を同じくする実践のすがた
 海と水のたとえ
 一言を口に出すとき三つのことをたしかめる
 大乗へのめざめ
 賞罰なき宗教の世界
 結果を待たずに道を求める
 仏とはなにか
 すべてを無条件で受け入れる

あとがき

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