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「あて字」の日本語史【法蔵館文庫】

古代から現代まで、各時代の文献に出てくる多様な「あて字」を検証し、あて字が必要とされた状況や背景、日本語に与えた影響を詳解。

著者 田島 優
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
シリーズ 法蔵館文庫
出版年月日 2025/05/15
ISBN 9784831826961
判型・ページ数 文庫・328ページ
定価 本体1,300円+税
在庫 未刊・予約受付中
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古代から現代まで、どのようなあて字がどう使用されてきたのかを様々な文献から検証し、これまでほとんど言及されてこなかった各時代におけるあて字が必要とされた状況や背景、そして日本語に与えた影響を明らかにする。
はじめに

[導入編]
1 ようこそあて字の世界へ
  1 こんなに身近なあて字/2 あて字にもいろいろある
2 メディアのあて字を眺めてみれば
  1 新聞のあて字/2 歌詞のあて字/3 マンガのあて字/4 小説のあて字
3 国語辞書ではあて字はどのように扱われているか
  1 漢字表記に関わる用語/2 用語の問題点/3 あて字の分析

[歴史編]
1 異国のことばを書き写す(古代のあて字①)
  1 中国におけるあて字/2 「魏志倭人伝」のあて字/3 仏教経典におけるあて字
2 日本語を漢字で書く(古代のあて字②)
  1 通辞・書記官の必要性/2 日本での文字の広がり/3 『古事記』の序文の意味/4 『日本霊異記』の熟字表記
3 文字を使いこなす(古代のあて字③)
  1 柿本人麻呂の表記をめぐって/2 文字のおもちゃ箱『万葉集』/3 上代人の生活を表すあて字
4 和語と漢語の結びつき(古代のあて字④)
  1 地名の表記/2 熟字表記の定着と辞書/3 辞書で辿る語形変化
5 自立語を漢字で書く(古代のあて字⑤)
  1 宣命体/2 さまざまな書記スタイルの確立/3 変体漢文(貴族の日記)/4 古文書のあて字の慣用化
6 あて字の認識(中世のあて字①)
  1 あて字の概念の確立/2 『名語記』のあて字/3 語源辞書におけるあて字の意識/4 語源辞書から見た古代のあて字
7 真名で書く(中世のあて字②)
  1 慈円の考え(『愚管抄』の書記スタイル)/2 『平家物語』諸本の書記スタイル/3 漢字仮名交じり文を漢文へ/4 『四部合戦状本平家物語』のあて字/5 『真名本曽我物語』のあて字/6 漢字片仮名平仮名交じり文
8 整版印刷と振り仮名(近世のあて字①)
  1 写本の読み仮名と印刷の振り仮名/2 整版本による漢字使用/3 世話字という意識
9 漢語の口語化と漢字執着(近世のあて字②)
  1 漢語の表記の揺れ/2 知識層による俗語の漢字表記化
10 西洋との出会いと白話小説(近世のあて字③)
  1 キリスト教用語の漢字表記/2 西洋との出会い(ポルトガル人のもたらした物)/3 東南アジアとの出会い(オランダ人のもたらした物)/4 翻訳の必要性/5 白話小説受容に伴う白話語彙の使用
11 漢字平仮名交じり文への統一(近代のあて字)
  1 書記スタイルの統合/2 夏目漱石のあて字/3 振り仮名の活用と廃止論
12 戦後の国語政策とあて字(現代のあて字)
  1 あて字の廃止/2 代用表記(あて字)の創出/3 あて字の使用・振り仮名の使用/4 名前とあて字

【コラム】①時計、②不憫(不愍)、③普段、④本当、⑤冗談、⑥堪能、⑦容赦、⑧真逆

参考文献・引用文献
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