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天台学探尋

日本の文化・思想の核心を探る

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中国天台から日本天台の密教、叡山浄土教、山王神道から美術、文学まで、周辺領域もすべてカバーする天台学の決定書。

著者	大久保良峻編著
出版社	法藏館
ジャンル	日本仏教 > 天台宗系
出版年月日	2014/03/31
ISBN	9784831873866
判型・ページ数	A5・329ページ
定価	本体3,600円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

日本仏教の母胎をなす天台学諸分野の基本を総合的に論じた決定書。中国天台から日本天台の密教、叡山浄土教、山王神道から美術、文学まで、周辺領域もすべてカバーする。

はじめに
I　天台教学の根本思想
　一　日本天台の仏教
　二　中国天台の教学
　三　天台学の帰結的名言とその解釈
　四　最澄の名言に関して
　五　日本天台における教学の展開
Ⅱ　天台の実践論　I　止観概説
　一　はじめに
　二　天台止観の形成
　三　三種止観
　四　四種三昧
　五　十境と十乗観法
　六　天台実践の根幹　四種三昧の日本における展開
Ⅱ　天台の実践論　Ⅱ　朝題目夕念仏・観心法門
　一　朝題目夕念仏の概要
　二　法華・浄土双修について
　三　観心について
　四　日本天台における観心法門
　五　観心法門における実践
　六　己心即仏・唯心浄土
　七　まとめ
Ⅲ　天台密教の伝灯
　一　中国天台から日本天台開創へ
　二　三部三昧耶の伝承
　三　入唐僧、円仁・円珍
　四　台密教の大成者、五大院安然
　五　円仁の弟子達
　六　川谷二流
　七　台密諸流　谷流の分派
　八　台密の伝承
Ⅳ　最澄の禅相承とその意義
　一　はじめに
　二　最澄における禅の相承
　三　従来の道?観とその問題
　四　北宗祖師としての道?
　五　最澄における禅思想の意義
　六　まとめ
V　日本天台における戒観
　一　はじめに
　二　戒に関する典拠
　三　戒に関する解釈学的議論
　四　律
　五　授戒
　六　まとめ
Ⅵ　天台浄土教の展開
　一　はじめに
　二　中国天台浄土教概観
　三　叡山浄土教の興起
　四　院政期の天台浄土教
　五　法然の出現
Ⅶ　山王神道の世界
　一　日吉山王と最澄
　二　平安時代山王信仰の展開
　三　山王神道の形成
　四　中世山王神道の展開
　五　近世の展開と山王一実神道
　六　まとめ
Ⅷ　台密の美術　曼荼羅の特色
　一　問題の所在
　二　両部曼荼羅とは何か
　三　台密への両部曼荼羅の導入　
　四　台密における特色
　五　まとめ
Ⅸ　天台宗の造形世界
　一　はじめに
　二　円密一致の造形と場
　三　『法華経』の造形と場
　四　浄土教の造形と場
　五　まとめ
Ⅹ　天台仏教と古典文学
　一　はじめに
　二　天台仏教と和歌
　三　「狂言綺語」について
　四　天台仏教と説話文学
　五　天台仏教と王朝女流文学
　六　平安貴族と天台教学　法会と安居院の唱導をめぐって
　七　天台教学の言辞と文学
　八　文学から天台仏教への影響
　九　まとめ
主要参考文献
あとがき
執筆者紹介
索引