禅語に学ぶ生き方。死に方。向上編

著者 西村 惠信
出版社 禅文化研究所
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
出版年月日 2019/12/13
ISBN 9784881823187
判型・ページ数 A5変・199ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 在庫あり
美しいカラーの風景写真とともに、禅の日常性に親しんでもらいたい。
前編に倣って90の禅語を選び書き下ろしていただいた。題して「向上編」とした。

著者曰く、「齢八十六ともなれば、わが拙き人生にもそろそろ限界が来ているようにも思われ、さても本書が遺書にならねばよいが、という気持ちもある。とまれ本書が禅学ファンの皆さんに、いっそうの興を唆す機縁となり、前編に比して、一歩向上の書であれば、これぞ私の願うところである」。
Ⅰ 仏はいずくに
 自分の外に頼るべきものはない
 心は掴むことができない
 おのれの頬を抓って痛さを知れ
 仏は、トイレのペーパーか
 たとえ金の一片でも、眼に入れば邪魔物なのだ ほか

Ⅱ 慈悲のひかり
 高く買ったものを、安く売る人がある
 思いやりが、却って人を傷つける
 相手を知って対処せよ
 ある老師の老婆心切 ほか

Ⅲ 師と弟子と
 答えは問いの中ある
 金を売る人は、金を買った人なのだ
 固定観念を捨てよ
 師と弟子との共演 ほか

Ⅳ 賢か愚か
 一を聞いて三を知るような人間たれ
 天に向かって魚を求める愚かさ
 自分の尊さに気付かぬ愚かさ
 絵に描いた餅で腹は膨れない ほか

Ⅴ 毎日を楽しく
 時は素早く過ぎていく
 アッという間の人生
 百年、三万六千日なり
 毎日を楽しく ほか

Ⅵ 自然に生かされて
 髪一筋に、宇宙が宿っている
 心は水に映る月の影
 雨だれの音を聴け
 寒いときは寒さで、熱いときは熱さで凌ぐべし ほか

Ⅶ 頼れるものはこの自分でしかない
 ここに坐っている、この自分こそ
 他人の弓、他人の馬で人生は渡れない
 善悪の基準は自分にある
 自由とは自分を見失わないこと ほか

Ⅷ わが家の真実
 賊はわが家の中にあり
 定型パターンの誡め
 禅は生活そのものである
 家が貧しくて、冷や飯もない ほか

Ⅸ わが宝物とは何か
 先祖の伝えなかったものこそ、わが家の宝
 チャンスを逃がせば、千年の不覚
 三日会わなかったら、別人と思え
 欲望に酔ってはならない ほか

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