話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
大化改新を考える 【岩波新書 新赤版1743】
六四五年、蘇我入鹿暗殺。このクーデターを契機とし、激動の東アジア情勢を背景に「大化改新」が始まる。
新たな中央集権国家形成を目指した改革が実行されてゆくなかで、具体的に社会はどう変わったのか。例えばそのヒントは『日本書紀』の「雨乞い」記事にある―。
文献の徹底した解読と考古資料の検討を通じ実態に迫る。
新たな中央集権国家形成を目指した改革が実行されてゆくなかで、具体的に社会はどう変わったのか。例えばそのヒントは『日本書紀』の「雨乞い」記事にある―。
文献の徹底した解読と考古資料の検討を通じ実態に迫る。
プロローグ―神々の大化改新
1 『日本書紀』が描く「大化改新」とは
東アジアの政変―隋・唐の建国と乙巳の変
孝徳天皇の即位と「改革の使者」
「改新詔」を復元する ほか
2 「諸国」を統べる新政権―京・畿内と「評制」
難波遷都と京・畿内・国
新たな地域支配―国造支配から立評へ
地域の拠点と開発 ほか
3 社会習俗の「文明開化」
「愚俗の改廃」と婚姻習俗
祓除の禁止と薄葬令
宮廷儀礼と歌木簡 ほか
エピローグ―大化改新後と民衆
1 『日本書紀』が描く「大化改新」とは
東アジアの政変―隋・唐の建国と乙巳の変
孝徳天皇の即位と「改革の使者」
「改新詔」を復元する ほか
2 「諸国」を統べる新政権―京・畿内と「評制」
難波遷都と京・畿内・国
新たな地域支配―国造支配から立評へ
地域の拠点と開発 ほか
3 社会習俗の「文明開化」
「愚俗の改廃」と婚姻習俗
祓除の禁止と薄葬令
宮廷儀礼と歌木簡 ほか
エピローグ―大化改新後と民衆