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『碧巌録』を読む 【岩波現代文庫 学術387】
『碧巌録』とは、北宋初期の雪竇重顕が古則百則に対して頌をつけた公案集に、北宋晩期の圜悟克勤が垂示・著語・評唱を加えた禅の教本である。「宗門第一の書」と称され、日本の禅にも多大な影響をあたえた。重層的な構造を有する禅教本の最高峰を、本書では、言語による言語の解体行為という視点から、精緻に読み解いて行く。読者を巻き込みながら自在に展開する「文字禅」の世界とは何か。その魅力を平易に伝える画期的な入門書。
第1講 禅の根本問題
1 『碧巌録』というテキスト
2 達磨、武帝をやりこめる(第一則)
3 「無」の世界
第2講 禅の言語論
1 言語における意味の剥奪
2 趙州の最高の道(第二則)
3 言語をめぐる問答
4 道元の言語論
第3講 禅の存在論
1 言語と存在
2 露呈する世界
3 馬大師の病気(第三則)
4 解体する世界と「私」
第4講 禅の人間論
1 禅における主体と自由
2 禅における他者
3 ?山と徳山の果たし合い(第四則)
4 対他性と倫理
5 質疑応答
補講 改めて『碧巌録』を読む
付録
『碧巌録』全100則標題・登場人物一覧
現代語訳で読める禅語録
1 『碧巌録』というテキスト
2 達磨、武帝をやりこめる(第一則)
3 「無」の世界
第2講 禅の言語論
1 言語における意味の剥奪
2 趙州の最高の道(第二則)
3 言語をめぐる問答
4 道元の言語論
第3講 禅の存在論
1 言語と存在
2 露呈する世界
3 馬大師の病気(第三則)
4 解体する世界と「私」
第4講 禅の人間論
1 禅における主体と自由
2 禅における他者
3 ?山と徳山の果たし合い(第四則)
4 対他性と倫理
5 質疑応答
補講 改めて『碧巌録』を読む
付録
『碧巌録』全100則標題・登場人物一覧
現代語訳で読める禅語録