釈宗演と明治

ZEN初めて海を渡る

著者 中島 美千代
出版社 ぷねうま舎
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
出版年月日 2018/05/25
ISBN 9784906791811
判型・ページ数 4-6・263ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 お取り寄せ
仏教東漸(東方から太平洋を渡る)の夢、ここにも明治の世界構想があった。
鈴木大拙、西田幾多郎の師にして、漱石参禅の導師……明治期禅文化の中心にいた高僧の破天荒な足跡を追う。 禅堂から、周囲の抵抗を押し切って慶應義塾の福澤諭吉の懐へ、日本を出奔して小乗仏教の地セイロンへ。そして円覚寺派管長就任後はシカゴ万国宗教会議において日本仏教を代表して大演説をぶつ。
この度外れな情念と行動力は得悟の力なのか、それとも明治のエートスともいうべき精神の磁場から汲まれたものなのか。 欧米に禅の種をまいた、この驚くべき行動力の秘密を解き明かす。
はじめに

序 章 ふるさと若狭高浜
 ──青葉山と白い砂浜の町

第一章 出家
 ──雛僧が修行を終えるまで

第二章 慶應義塾で洋学を学ぶ
 ──仏教の革新をめざして

第三章 セイロン遊学
 ──孤独と貧困と絶望と

第四章 管長就任
 ──任重くして才無く……

第五章 シカゴ万国宗教会議
 ──初めての海外布教

第六章 欧米布教
 ──再びのアメリカとインド仏跡礼拝

第七章 南船北馬
 ──布教伝道と第二の人生

終 章 ZENは世界へ
 ──弟子たちの苦難の道は遠く

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