日本古代中世の葬送と社会

著者 島津 毅
出版社 吉川弘文館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2017/09/20
ISBN 9784642046374
判型・ページ数 A5・364ページ
定価 本体8,500円+税
在庫 お取り寄せ
古代中世の人々はどのような遺体・遺骨観、霊魂観を持ち、いかにして葬送を執り行っていたのか。葬送の時刻とその推移、行われる儀礼・習俗、関与した人々とその役割の変化から、当時の実態を明らかにし、人々の他界観・死生観にも迫る。また、清水坂非人の葬送権益を通して、彼らの実像と葬送や寺院等との関係を解明。九百年にわたる日本葬送史。
序章 葬送史研究の現状と課題

第一部 古代中世における死の観念と葬送
 第一章 古代中世の葬送墓制にみる遺体観と霊魂観―柳田民俗学の課題をふまえて
  第一節 平安時代の遺体・遺骨観と霊魂観
  第二節 七・八世紀の遺体・遺骨観と霊魂観
  第三節 古代中世における遺体遺棄と葬送
 第二章 古代中世における葬送と時刻―他界観・死体観との関係を通して
  第一節 葬送時刻の変遷
  第二節 夜型葬送と暁型葬送
  第三節 中世後期葬送の特質と日中葬送
 第三章 平安時代以降の葬送と遺体移送―「平生之儀」を中心として
  第一節 「平生之儀」とは
  第二節 「平生之儀」と死穢
  第三節 葬送の凶事性と憚り
  第四節 葬送の凶事性と「平生之儀」

第二部 古代中世における葬送の実態
 第一章 奈良・平安時代の葬送と仏教―皇族・貴族の葬送を中心として
  第一節 平安時代初期までの葬送
  第二節 平安時代の葬送と仏教儀礼
 第二章 中世における葬送の僧俗分業構造とその変化―「一向僧沙汰」の検討を通して
  第一節 中世前期における僧俗の分業形態
  第二節 中世後期における僧俗の分業形態
  第三節 葬送執行体制と「一向沙汰」
 第三章 中世後期の葬送と清水坂非人・三昧聖―葬送権益の実態を通して
  第一節 東寺の葬送と狐塚
  第二節 時宗・七条道場金光寺の葬送と荼毘
  第三節 墓地と三昧聖
 第四章 中世京都における葬送と清水坂非人―葬送権益の由来と変容
  第一節 中世前期における坂非人の葬送得分とその由来
  第二節 中世後期における坂の葬送得分とその変化

終章 本書の成果と課題
  第一節 本書の成果
  第二節 今後の課題と多死社会に備えて

あとがき
初出一覧
索引

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