0葬 【集英社文庫】

あっさり死ぬ

著者 島田 裕巳
出版社 集英社
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2016/01/25
ISBN 9784087454079
判型・ページ数 文庫・233ページ
定価 本体420円+税
在庫 品切れ・重版未定
葬式や墓に何百万もかける必要が本当にあるのだろうか。超高齢化がすすみ、死者を葬り、弔うことへの意識は昔とは大きく変化してる。そのようななか、「葬送の自由をすすめる会」の会長を務める著者が、あっさり死ぬためのマイ自然葬、そして死の究極の形である「0(ゼロ)葬」を提唱。遺族へ迷惑をかけない逝き方に悩むあなたに必読の「終活」入門書。
はじめに

第一章 人を葬ることは相当に面倒である
 葬儀をする生物は人間だけ
 中江兆民も夏目漱石も葬式不要論者
 時代は「家族葬で当たり前。直葬でもかまわない」という方向に
 墓を設けるには相当の額がかかる
 家がなくなれば、墓は「無縁化」し、無縁墓となる
 
第二章 なぜ葬儀や墓はこんなにも厄介になったのか
 話題になったNHK『無縁社会』
 かつては「葬式組」が葬送のすべてを取りしきった
 少し前までは、人を葬るということには金がかからなかった
 進む「戒名のインフレ化」
 現在は、戒名の半数以上に院号が

第三章 生老病死につけこむ資本の論理
 「死後の不安」という新しい恐怖
 高齢者のケアが巨大な産業になっている
 業者の側からすれば、死者は「金のなる木」
 死者は意外なほど金食い虫
 
第四章 死者が増えるから葬儀で儲けようとする人々が次々とあらわれる
 二〇一五年頃には死者数は年間一六〇万人に
 家族葬と密葬、定義の混乱
 棺桶は通信販売で売っている。葬儀は自前でできる
 急速に廃れてきた「法事」という慣習
 今、墓に対する需要が急増している
 経営に失敗し、倒産する寺もある

第五章 世間体を気にするがゆえに資本の論理につけこまれる
 個人の意思より優先される「世間体」というもの
 葬儀の場は、関係者同士の主導権争いの場
 布施に「相場」があるという矛盾
 世間体や相場を気にしなければ、つけこまれることは少ない

第六章 仏教式の葬儀は本当に必要なのか
 なぜ日本では仏教式の葬儀がしきたりなのか
 そもそも、仏教は葬儀と結びついていなかった
 「葬式仏教」への決定的要因とは
 根強く残る先祖崇拝、祖先供養の信仰
 「大往生」の時代に、立派な葬儀は必要か
 仏教式葬儀は、いまや現実にそぐわないものに

第七章 マイ自然葬、そして究極の0葬へ
 葬儀の簡略化は、時代の必然
 「日本人は骨に執着する民族」というのは幻想だ
 広まる自然葬、そしてその先にあるマイ自然葬
 「0葬」。それは火葬場で遺骨を引き取らない究極の葬り方
 0葬で、私たちは墓の重荷から完全に解放される
 
第八章 人は死ねばゴミになる
 検事総長・伊藤栄樹の遺したことば
 自然葬や0葬は「あっさり死ぬ」運動
 墓の心配がなくなれば、人生が随分と気楽になる
 増える無縁墓、不法投棄される墓石

おわりに
文庫版あとがき

関連書籍

SHOPPING ご注文

420円+税

ネット書店で購入

SHARE シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ書籍

  • 仏教書販売研究会

  • 歴史書懇話会

  • 浄土真宗の法話案内

  • 寺院コム

  • bookcover

  • mokoroku

  • detabase

  • バーゲンブック

  • 仏教のすすめ

  • Kinoden

  • Maruzen eBook Library

  • Knowledge Worker