道元禅の参究

著者 杉尾 玄有
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
出版年月日 2015/10/15
ISBN 9784393152294
判型・ページ数 A5・619ページ
定価 本体9,800円+税
在庫 お取り寄せ
『正法眼蔵』をはじめとする道元の著作やその生涯を詳細かつ緻密に分析する姿勢は、いまもなお多くの道元研究者から支持されています。既存の道元解釈を批判することをおそれず、生涯をかけて「道元の哲学(道元禅)」を追究しつづけた著者の集大成である本書。著者独自の『正法眼蔵』の編集に関する詳細な研究をはじめ、道元の伝記研究、「正法眼蔵」の本文研究などを収録しています。
第一章 『正法眼蔵』の編集の課題
 第一節 道元禅参究序説―原事実の発見
 第二節 道元禅の参究
 第三節 『正法眼蔵』の基礎的考察―道元の哲学(上)
 第四節 『現成公案』参究―道元の手宇学(中)
 第五節 非思量の哲学―道元の哲学(下)
 第六節 七十五巻本『正法眼蔵』の基本的考察
 第七節 十二巻本『正法眼蔵』はどこへ行くか―風と月と仏
 第八節 十二巻本『正法眼蔵』と〈月〉の問題―百巻『正法眼蔵』定本は何を目ざしたか

第二章 道元の伝記の諸問題
 第一節 御教示仰ぎたき二問題―「面授時脱落」のこと及び『普勧坐禅儀』の書風のこと
 第二節 源実朝の入宋企図と道元禅師
 第三節 道元禅師の自己透脱の御生涯と『正法眼蔵』の進化―十二巻本によって「一百巻」を思う
 第四節 道元禅師の疑団と開眼と身心脱落―勝義の自伝として書かれた『現成公案』
 第五節 道元禅師の万象刻々一斉生滅の身心脱落と阿育王寺再訪
        ―将軍実朝の納骨準備からスタートする道元禅師と『正法眼蔵』
 第六節 『正法眼蔵』と『随聞記』―凡骨と真龍の人間学
 第七節 もう一つのすばらしい『正法眼蔵』へ
        ―鏡島先生〈単伝〉〈汎伝〉〈直通〉が照射する如浄の実像と『正法眼蔵』

第三章 『正法眼蔵』の本文研究
 第一節 『正法眼蔵』注解書批判の試み―『有時』の巻を例として
 第二節 道元における「三界唯心」の意義―観念論的『眼蔵』解釈批判
 第三節 和辻・田辺両博士の道元解釈批判
 第四節 橋田・秋山両氏の道元解釈批判―(付)和辻氏の『葛藤』解釈批判
 第五節 道元における真如の問題―懐奘筆『仏性』原初本をめぐる覚えがき
 第六節 正法眼蔵『大悟』小考

第四章 道元と文学・語学
 第一節 実朝から道元へ―太宰治を巡って
 第二節 『傘松道詠』「春は花」一首考―道元の新古今歌壇批判
 第三節 『傘松道詠』「春は花」一首考(続)―道元の新古今歌壇批判
 第四節 道元禅師の文体と思想―模索的試論
 第五節 道元禅師における言葉と仏法
 第六節 宮沢賢治の正法眼蔵『春と修羅』

あとがきに代えて 百巻『正法眼蔵』とは何か―十二巻本による究極へのインスパイア

編集後記
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