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日本霊異記 今昔物語 宇治拾遺物語 発心集 【日本文学全集8】
上代から中世の仏教の興隆を背景としながら、人間の無茶な生き様、性愛への欲望を多様な側面から説いた、説話集四作を収める。
天女との共寝を夢想する男を描く「天女の像に恋した縁」(「日本霊異記」)、能「道成寺」の原話ともなった「女の執念が凝って蛇となる話」(「今昔物語」)、「こぶとり爺さん」「舌切り雀」として知られる「奇怪な鬼に瘤を除去される」「雀が恩義を感じる」(「宇治拾遺物語」)、隠遁を目指す高僧の生臭さを描いた「玄賓、大納言の妻に懸想する事。そして不浄観の事」(「発心集」)など、選りすぐりの説話105篇。伊藤比呂美と町田康による新訳を収録。
日本霊異記 伊藤比呂美訳
序
雷を据える縁
孤女房の縁
漁夫の悪報の縁
野ざらしの髑髏の縁
風のように生きる縁
般若心経のふしぎの縁
皮剥ぎの縁
悪女が悪死をした縁
智者、地獄行きの縁
蟹の恩返しの縁
天女の像に恋した縁
強力女の縁
子捨ての縁
蛇の愛欲の縁
貧窮の女の縁
野ざらしの舌の縁
木の観音像に救われた縁
乳やらずの縁
うめく声の縁
邪淫の縁
肉団子の縁
流行り歌の縁、付・夢の話
今昔物語 福永武彦訳
女の執念が凝って蛇となる話
危うく賊難を逃れた夫婦の話
恋の虜となって仏道に励む話
天狗に狂った染殿の后の話
雨宿りの宿に一夜を契る話
人質の女房が力を見せる話
碁の名人が女に負かされる話
東国の武士が一騎打ちをする話
約束を信じて人質をゆるす話
洪水に流されて木にすがる話
危うく密男とまちがえられる話
生埋にされた子が助かる話
寝ている侍を板が圧し殺す話
高陽川の狐が滝口をだます話
異端の術で瓜を盗まれる話
何者とも知れぬ女盗賊の話
小屋寺の大鐘が盗まれる話
大江山の藪の中で起こった話
身代わりとなって死んだ女の話
わが子を捨てて逃げた女の話
葦を刈る夫にめぐりあう話
大納言の娘が安積山で死ぬ話
不破の関で夢に妻を見る話
大きな死人が浜にあがる話
宇治拾遺物語 町田康訳
序
道命が和泉式部の家で経をよんだら五条の道祖神が聴きに来た
奇怪な鬼に瘤を除去される
伴大納言のこと
中納言師時が僧侶の陰嚢を検査した話
源大納言雅俊が童貞の僧に鐘を打たせようとしたら・・・・・
小藤太が娘婿に驚かされた話
利仁将軍が芋粥をご馳走した
鼻がムチャクチャ長いお坊さん
卒塔婆に血が付いたら
藤大納言が女に屁をこかれた
絵仏師の良秀は自分の家が焼けるのを見て爆笑した
雀が恩義を感じる
小野篁の才能
平中が本人侍従にやられる
範久阿闍梨は西に背を向けなかった
楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった
新妻が平仮名の暦を作って貰ったら大変なことになった話
ある僧が出された料理を盗み食いした話
三条中納言が節制を試みた
長谷寺に籠った男が利得を得た
滝口道則が術を習った話
博従の子が財産家の聟になった
伴大納言が応天門を燃やした
兵衛尉藤原保輔は泥棒だった
蔵人得業恵印と猿沢池の龍の昇天
偽装入水を企てた僧侶のこと
増賀上人が三条の宮でやらかしたこと
穀断の嘘が顕れて逃げた聖の話
陽成院の御所の化け物のこと
元輔が落馬した話
出雲寺の最高経営責任者がそらが転生した父と知りながら鯰を殺して食べた話
優婆崛多の弟子のこと
盗跖と講師の対話
発心集 伊藤比呂美訳
序
玄敏僧都、遁世逐電の事
同じく玄敏僧都、伊賀の国の郡司に使われた事
平等供奉、山を離れて異州に赴く事
千観内供、遁世して往生の事
高野山の南に住んだ筑紫上人、出家して山に登った事
小田原の教懐上人、水瓶をうち割る事。そして陽範阿闍梨、梅木を切る事
佐国が花を愛して蝶となる事。そして六波羅寺の幸仙が橘を愛する事
神楽岡清水谷の仏種房の事
天王寺の聖の隠れた徳の事。そして乞食聖の事。
高野のほとりの上人、偽りの妻を儲ける事
美作守顕能の家にやって来た僧の事
真浄房、しばらく天狗になる事
助重、一声念仏によって往生の事
ある禅師、補陀落山に詣でる事。そして賀東上人の事
書写山の客僧、断食して往生の事。そしてこのような行をそしってはならぬという事
蓮花城、入水の事
玄賓、大納言の妻に懸想する事。そして不浄観の事
ある女房、臨終にいろんな魔を見る事 ある人、臨終に物が言えなくなり、恨みを遺す事
入間川の洪水の事
日吉神社に詣でる僧が死人を葬る事
母、娘をねたみ、手の指が蛇になる事
正算僧都の母、子のために母心をつくす事
宝日上人、和歌を詠じて行とする事
上東門院の女房、深山に住む事
訳者あとがき
解題 小峯和明
解説 池澤夏樹
序
雷を据える縁
孤女房の縁
漁夫の悪報の縁
野ざらしの髑髏の縁
風のように生きる縁
般若心経のふしぎの縁
皮剥ぎの縁
悪女が悪死をした縁
智者、地獄行きの縁
蟹の恩返しの縁
天女の像に恋した縁
強力女の縁
子捨ての縁
蛇の愛欲の縁
貧窮の女の縁
野ざらしの舌の縁
木の観音像に救われた縁
乳やらずの縁
うめく声の縁
邪淫の縁
肉団子の縁
流行り歌の縁、付・夢の話
今昔物語 福永武彦訳
女の執念が凝って蛇となる話
危うく賊難を逃れた夫婦の話
恋の虜となって仏道に励む話
天狗に狂った染殿の后の話
雨宿りの宿に一夜を契る話
人質の女房が力を見せる話
碁の名人が女に負かされる話
東国の武士が一騎打ちをする話
約束を信じて人質をゆるす話
洪水に流されて木にすがる話
危うく密男とまちがえられる話
生埋にされた子が助かる話
寝ている侍を板が圧し殺す話
高陽川の狐が滝口をだます話
異端の術で瓜を盗まれる話
何者とも知れぬ女盗賊の話
小屋寺の大鐘が盗まれる話
大江山の藪の中で起こった話
身代わりとなって死んだ女の話
わが子を捨てて逃げた女の話
葦を刈る夫にめぐりあう話
大納言の娘が安積山で死ぬ話
不破の関で夢に妻を見る話
大きな死人が浜にあがる話
宇治拾遺物語 町田康訳
序
道命が和泉式部の家で経をよんだら五条の道祖神が聴きに来た
奇怪な鬼に瘤を除去される
伴大納言のこと
中納言師時が僧侶の陰嚢を検査した話
源大納言雅俊が童貞の僧に鐘を打たせようとしたら・・・・・
小藤太が娘婿に驚かされた話
利仁将軍が芋粥をご馳走した
鼻がムチャクチャ長いお坊さん
卒塔婆に血が付いたら
藤大納言が女に屁をこかれた
絵仏師の良秀は自分の家が焼けるのを見て爆笑した
雀が恩義を感じる
小野篁の才能
平中が本人侍従にやられる
範久阿闍梨は西に背を向けなかった
楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった
新妻が平仮名の暦を作って貰ったら大変なことになった話
ある僧が出された料理を盗み食いした話
三条中納言が節制を試みた
長谷寺に籠った男が利得を得た
滝口道則が術を習った話
博従の子が財産家の聟になった
伴大納言が応天門を燃やした
兵衛尉藤原保輔は泥棒だった
蔵人得業恵印と猿沢池の龍の昇天
偽装入水を企てた僧侶のこと
増賀上人が三条の宮でやらかしたこと
穀断の嘘が顕れて逃げた聖の話
陽成院の御所の化け物のこと
元輔が落馬した話
出雲寺の最高経営責任者がそらが転生した父と知りながら鯰を殺して食べた話
優婆崛多の弟子のこと
盗跖と講師の対話
発心集 伊藤比呂美訳
序
玄敏僧都、遁世逐電の事
同じく玄敏僧都、伊賀の国の郡司に使われた事
平等供奉、山を離れて異州に赴く事
千観内供、遁世して往生の事
高野山の南に住んだ筑紫上人、出家して山に登った事
小田原の教懐上人、水瓶をうち割る事。そして陽範阿闍梨、梅木を切る事
佐国が花を愛して蝶となる事。そして六波羅寺の幸仙が橘を愛する事
神楽岡清水谷の仏種房の事
天王寺の聖の隠れた徳の事。そして乞食聖の事。
高野のほとりの上人、偽りの妻を儲ける事
美作守顕能の家にやって来た僧の事
真浄房、しばらく天狗になる事
助重、一声念仏によって往生の事
ある禅師、補陀落山に詣でる事。そして賀東上人の事
書写山の客僧、断食して往生の事。そしてこのような行をそしってはならぬという事
蓮花城、入水の事
玄賓、大納言の妻に懸想する事。そして不浄観の事
ある女房、臨終にいろんな魔を見る事 ある人、臨終に物が言えなくなり、恨みを遺す事
入間川の洪水の事
日吉神社に詣でる僧が死人を葬る事
母、娘をねたみ、手の指が蛇になる事
正算僧都の母、子のために母心をつくす事
宝日上人、和歌を詠じて行とする事
上東門院の女房、深山に住む事
訳者あとがき
解題 小峯和明
解説 池澤夏樹