最期にビハーラは何ができるか

日本的看取りとビハーラの展開

著者 福永 憲子
出版社 自照社出版
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2015/07/21
ISBN 9784865660159
判型・ページ数 4-6・214ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 お取り寄せ
在宅死より病院死が多い現代人の「死」を取り巻く環境、終末期の患者の周辺では何が起こっているか。シシリー・ソンダースのホスピスから仏教のビハーラ施設の誕生の経緯、今求められている宗教的ケアと「日本的看取り」のあるべき姿を、長年の看護師経験をもとに、宗教社会学、死生学の分野より論述。 人々が死にゆく環境としての病院についての考察を通し、終末期にある患者がもつ特有の心の葛藤のケアについても宗教的ケアに焦点化し考察を行ったものである。本書により社会全体で、死を迎える場としての病院について、多く議論をされることで、最期の時を過ごす病院のあり方について広い分野で検討されることを望むものである。
第1章 死する存在としての人間(通時態の中での死―西欧と日本
共時態としての現代の死
浄土信仰での死―日本人的死生観)
第2章 現代の死にゆく人の環境(医療政策における病院と身体
ホスピスの歴史的背景
生の例外状態としての臨死患者
終末期医療における一般の人と医療従事者の意識比較
死にゆく場所の諸問題
病院の多様なあり方―「宗教立病院」について)
第3章 病院内におけるスピリチュアルケアのあり方(医療従事者が扱うスピリチュアルケアとは何か
「ビハーラ」の歴史
社会貢献活動としてのビハーラ
実践の場としてのビハーラ関連施設)
第4章 死ぬことを支えるマンパワーとしての医療従事者(医療従事者に対する「死の教育」
死生学という学際分野の興隆と構築
僧侶に対する医療臨床教育)

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