葬式は誰がするのか

葬儀の変遷史

著者 新谷 尚紀
出版社 吉川弘文館
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2015/05/01
ISBN 9784642081993
判型・ページ数 A5・200ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 お取り寄せ
高齢社会を迎え、死と葬送への人々の関心は高まっている。歴代天皇や東日本大震災の犠牲者、親族のエピソードなども挙げ、葬法の歴史を追跡する。日本各地の葬送の事例と文献史料から、葬儀とその担い手(隣近所と家族親族)の変遷史を、民俗学の視点から明らかにするだけでなく、公営火葬場や葬祭ホールなど、変化する現代の葬送事情も紹介する注目の一冊。
第1章天皇と火葬―2010年代のいま
1葬儀と選択―厚葬と薄葬のはざまで
 (1)天皇と火葬の選択
 (2)歴代天皇の葬法
 (3)3.11東日本大震災と遺体の扱い
 (4)「個人化」から「無縁化」へ
 (5)母親の死と葬送〉
2土と人間―人は死ねば土へ帰る
 (1)先祖から子孫へ
 (2)産土神の恵みと遺骨の埋納
 (3)両墓制と埋葬墓地
 (4)土壌に育まれた生活
 (5)土壌維持と施肥
 (6)農業の機械化と化学化・製造業の驚異的な伸び
 (7)有機農業という伝統力
 (8)民俗伝承の3波展開

第2章葬送の民俗変遷史―血縁・地縁・無縁
1日本民俗学は伝承分析学Traditionologyである
 (1)民俗学の葬送習俗研究
 (2)民俗学とは何か
 (3)柳田國男『先祖の話』の御読と理解
 (4)葬式と講中の世話
 (5)喪主みずから墓穴を掘る
 (6)比較研究の視点の重要性と必要性
2伝統的な葬儀とその担い手―1990年代の調査情報から
 (1)死亡直後からすべて隣近所が行ない、
 (2)死亡当日だけ家族や親族が準備をするが、
 (3)葬儀の手伝いは隣近所が行うが
 (4)食事の準備から野辺送りまではほとんど家族や親族が行ない、
3血縁から地縁へ
 (1)葬儀の担い手
 (2)タニンを作る村・シンルイを作る村
 (3)家族のつとめ
 (4)古代・中世の記録にみる親族による葬送
 (5)近世における地縁的な組織、講中の形成
 まとめ

第3章葬送変化の現在史―ホール葬の威力:中国地方の中山間地農村の事例から
1公営火葬場と葬祭ホールの開設
 (1)町村合併
 (2)公営火葬場の設置
 (3)葬送ホールJA「虹のホール」の開設
2浄土真宗地域の講中と葬儀
 (1)講中と葬儀の変化
 (2)講中と葬儀の変化の事例差
3日本民俗学の「伝承論」
 (1)コヤラヒとオヤオクリ
 (2)ナラティブホームものがたり診療所
 まとめ
あとがき 
索引

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