新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
アジアの宗教とソーシャル・キャピタル 【叢書 宗教とソーシャル・キャピタル1】
宗教が人々に生きる力を与え、多様な立場の人を巻き込んだ社会関係を生み出し、社会の信頼と活力を増すことがあるとすれば、それはどのような条件で可能か? アジア宗教の事例をふまえ、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の概念を手がかりに考察する。
刊行にあたって(櫻井義秀・稲場圭信)
まえがき――社会に貢献する宗教の比較社会・文化学(櫻井義秀)
総説 ソーシャル・キャピタル論の射程(櫻井義秀)
1 「無縁」から「絆」の時代に
2 社会形成に必要なソーシャル・キャピタル
3 ソーシャル・キャピタル論の思想的系譜
4 ソーシャル・キャピタル論と社会分析
5 宗教文化にソーシャル・キャピタルを読む
I 宗教研究とソーシャル・キャピタル
第一章 ソーシャル・キャピタルと宗教(櫻井義秀)
1 宗教縁は社会を救えるか
2 宗教とソーシャル・キャピタルの調査研究
3 アメリカの教会とソーシャル・サービス
4 タイの上座仏教寺院と社会開発
5 日本における宗教的ソーシャル・キャピタル
第二章 現代日本における伝統仏教と社会活動への参加――全国調査データの計量分析(寺沢重法)
はじめに
1 宗教と社会活動への参加をめぐる議論
2 データ
3 分析
おわりに――ソーシャル・キャピタルとしての伝統仏教
II 宗教による社会貢献の諸相
第三章 賀川豊彦の孤独と協同組合――自然・宗教から社会関係資本へ(濱田陽)
1 協同組合とソーシャル・キャピタル
2 自然資本と宗教資本
3 社会関係資本を導いた総合的人間性
4 新たなる社会関係の潜在力
第四章 軍事組織における宗教と聖職者(石川明人)
はじめに
1 アメリカ軍のチャプレン制度
2 従軍チャプレンたちが考えていること
3 日本の軍事組織におけるキリスト教伝道
4 キリスト者自衛官と一般のキリスト教会との葛藤
おわりに
第五章 中国政府の宗教政策と「公益」活動――チベット系仏学院の震災救援活動を通じて(川田進)
1 中国における信教の自由と宗教活動
2 青海省大震災と仏学院の救援活動
3 玉樹の民族・宗教事情とダライ・ラマ十四世
4 ソーシャル・キャピタルとしての仏学院
5 中国政府が求める「宗教の社会貢献」
column
○ロシア正教会の復興(井上まどか)
○ヨーロッパのタイ寺院(ティラポン・クルプラントン)
III アジアの諸宗教がつくるソーシャル・キャピタル
第六章 中国と東南アジアの華人社会――民間信仰と結びついた慈善団体「善堂」(玉置充子)
はじめに
1 中国――潮州地方の善堂
2 タイにおける善堂の発展
おわりに
第七章 イスラームとソーシャル・キャピタル(高尾賢一郎)
はじめに
1 イスラームの「ソーシャル・キャピタル」性
2 サウジアラビアとイスラーム
おわりに
第八章 ヒンドゥー教と福祉(岡光信子)
はじめに
1 インドにおける公的な福祉政策
2 ヒンドゥー教の社会観と世界観
3 近代のヒンドゥー教社会改革運動
4 現代のヒンドゥー教に見られる社会改革の流れ
おわりに――ヒンドゥー教内部の改革運動の限界と課題
第九章 「開発」のなかの仏教僧侶と社会活動――タイ東北地方スリン県の「開発僧」ナーン比丘の事例研究(泉経武)
はじめに
1 「開発の時代」と仏教僧侶
2 ナーン比丘の開発活動――スリン県ムアン郡ターサワン村
3 考察
column
○韓国キリスト教会における福祉活動(中西尋子)
○ソロモン諸島の民族紛争とアングリカン教会(石森大知)
あとがき(櫻井義秀)
まえがき――社会に貢献する宗教の比較社会・文化学(櫻井義秀)
総説 ソーシャル・キャピタル論の射程(櫻井義秀)
1 「無縁」から「絆」の時代に
2 社会形成に必要なソーシャル・キャピタル
3 ソーシャル・キャピタル論の思想的系譜
4 ソーシャル・キャピタル論と社会分析
5 宗教文化にソーシャル・キャピタルを読む
I 宗教研究とソーシャル・キャピタル
第一章 ソーシャル・キャピタルと宗教(櫻井義秀)
1 宗教縁は社会を救えるか
2 宗教とソーシャル・キャピタルの調査研究
3 アメリカの教会とソーシャル・サービス
4 タイの上座仏教寺院と社会開発
5 日本における宗教的ソーシャル・キャピタル
第二章 現代日本における伝統仏教と社会活動への参加――全国調査データの計量分析(寺沢重法)
はじめに
1 宗教と社会活動への参加をめぐる議論
2 データ
3 分析
おわりに――ソーシャル・キャピタルとしての伝統仏教
II 宗教による社会貢献の諸相
第三章 賀川豊彦の孤独と協同組合――自然・宗教から社会関係資本へ(濱田陽)
1 協同組合とソーシャル・キャピタル
2 自然資本と宗教資本
3 社会関係資本を導いた総合的人間性
4 新たなる社会関係の潜在力
第四章 軍事組織における宗教と聖職者(石川明人)
はじめに
1 アメリカ軍のチャプレン制度
2 従軍チャプレンたちが考えていること
3 日本の軍事組織におけるキリスト教伝道
4 キリスト者自衛官と一般のキリスト教会との葛藤
おわりに
第五章 中国政府の宗教政策と「公益」活動――チベット系仏学院の震災救援活動を通じて(川田進)
1 中国における信教の自由と宗教活動
2 青海省大震災と仏学院の救援活動
3 玉樹の民族・宗教事情とダライ・ラマ十四世
4 ソーシャル・キャピタルとしての仏学院
5 中国政府が求める「宗教の社会貢献」
column
○ロシア正教会の復興(井上まどか)
○ヨーロッパのタイ寺院(ティラポン・クルプラントン)
III アジアの諸宗教がつくるソーシャル・キャピタル
第六章 中国と東南アジアの華人社会――民間信仰と結びついた慈善団体「善堂」(玉置充子)
はじめに
1 中国――潮州地方の善堂
2 タイにおける善堂の発展
おわりに
第七章 イスラームとソーシャル・キャピタル(高尾賢一郎)
はじめに
1 イスラームの「ソーシャル・キャピタル」性
2 サウジアラビアとイスラーム
おわりに
第八章 ヒンドゥー教と福祉(岡光信子)
はじめに
1 インドにおける公的な福祉政策
2 ヒンドゥー教の社会観と世界観
3 近代のヒンドゥー教社会改革運動
4 現代のヒンドゥー教に見られる社会改革の流れ
おわりに――ヒンドゥー教内部の改革運動の限界と課題
第九章 「開発」のなかの仏教僧侶と社会活動――タイ東北地方スリン県の「開発僧」ナーン比丘の事例研究(泉経武)
はじめに
1 「開発の時代」と仏教僧侶
2 ナーン比丘の開発活動――スリン県ムアン郡ターサワン村
3 考察
column
○韓国キリスト教会における福祉活動(中西尋子)
○ソロモン諸島の民族紛争とアングリカン教会(石森大知)
あとがき(櫻井義秀)