信心銘・証道歌・十牛図・坐禅儀 【禅の語録16】

著者 梶谷 宗忍
柳田 聖山
辻村 公一
出版社 筑摩書房
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
シリーズ 禅の語録
出版年月日 1974/07/10
ISBN 9784480323163
判型・ページ数 A5・250ページ
定価 本体6,500円+税
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「四部録」は、その編集者も、その成立年代も不明であるが、古来もっとも平易な禅入門書として愛読された。第一部の三祖鑑智禅師の『信心銘』は、四言、百四十三句より成る長連の詩であって、至道、すなわち仏道の要処を格調高く歌い上げたものであり、中国禅宗初期のものである。第二部の『証道歌』は六祖の弟子の永嘉真覚大師の作と言われ、七言を主体とする長連の詩であって、『信心銘』が法理的であるに対して、自己の悟りの内容を情意的に歌ったものであり、その文章の気品と格調とは、禅文学中の傑作であり、後人によく引用される名吟が多々ある。第三部の『十牛図』は、楊岐五世の法孫に当る廓庵(梁山師遠)の作で、修行の楷梯を十段階に分け、牧童が牛を追う図に寄せて説明したものであり、禅修行者の指針となるものである。第四部の『坐禅儀』は、実際に坐禅する場合の坐相(坐り方)と心相(心構え)に就いてくわ精しく説明したもので、もっとも具体的な禅入門の書として親しまれる。
はしがき

信心銘
 一、至道
 二、違順
 三、二見
 四、小見
 五、一如
 六、真如

証道歌
 一、絶学
 二、寂滅
 三、窮釈子
 四、行も亦た禅、坐も亦た禅
 五、覚すれば即ち了ず
  ほか

十牛図
 序
 尋牛
 見跡
 見牛
 得牛 
  ほか

坐禅儀
 一、坐禅する心構え
 二、身心の調整
 三、坐禅の法則 その一
 四、坐禅の法則 その二
 五、坐禅する用心
  ほか

「十牛図」について…辻村公一
解説…柳田聖山
索引

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