新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
寒山詩 【禅の語録13】
寒山は謎の人物である。森鴎外が『寒山拾得』で語るように、隋のころ天台の山中で乞食生活をしたという伝説と、竹木石壁に書きちらしたという詩三百余首のみが残る。それらの作品は、実は唐の中ごろの詩だという説もある。それは奔放自在、理想境寒山に託して高い超越的境地を語るかと思えば、凡人の凡情、みにくい世態に鋭い観察を示す。大胆に俗語を駆使して、深い宗教的思索を歌ったその詩は、中国の文学における一大孤峰である。
閭丘胤序
〔寒山詩〕
一、重厳に我れ卜居す
二、凡そ我が詩を読む者は
三、笑う可し寒山の道
四、安身の処を得んと欲すれば
五、吾が心は秋の月の
ほか
〔豊干詩〕
一、余の天台に来りて自り
二、本来 一物無く
〔拾得詩〕
一、此の天台の寺に到りし自従り
二、君見ずや 三界の中 粉として擾擾
三、我れ頑鈍な人を見るに
四、君見よ 月光の明るくして
五、余の住するは方所無く
ほか
解説
索引
〔寒山詩〕
一、重厳に我れ卜居す
二、凡そ我が詩を読む者は
三、笑う可し寒山の道
四、安身の処を得んと欲すれば
五、吾が心は秋の月の
ほか
〔豊干詩〕
一、余の天台に来りて自り
二、本来 一物無く
〔拾得詩〕
一、此の天台の寺に到りし自従り
二、君見ずや 三界の中 粉として擾擾
三、我れ頑鈍な人を見るに
四、君見よ 月光の明るくして
五、余の住するは方所無く
ほか
解説
索引