戒壇史を概観した「戒壇について」や明末仏教と基督教の相互批判の問題など、広い関心に基づく論考を収録。
*2018年4月16日~POD版(デジタル受注制作)にて復刊いたします。
復刊にあたり体裁・価格が変わります。内容に変更はございません。
「中国仏教の研究 第三」 A5 並製 本体価格3、600円
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はしがき
目次
戒壇について
一 序説
二 六朝時代の戒壇
(一) 戒律観の発達
(二) 南林戒壇および三呉戒壇
(三) 戒壇と船上受戒
三 唐道宣の関中創立戒壇
(一) 戒壇図経よりみたる道宣の戒壇
(二) 天人霊感についての一解釈
(三) 釈迦蜜多羅所伝の烏仗那国大石戒壇
(四) 乾封元年の泰山封禅
四 道宣門下の求法旅行と南中国における戒壇
五 義浄所伝の那爛陀寺戒壇と義浄・一行・金剛智による戒壇建設
六 天宝以後における唐代の戒壇
七 北宋および新羅・高麗の戒壇
八 日本の戒壇
九 結語
中国浄土教における三乗観
一 はしがき
二 極楽についての三乗観
三 往生についての三乗観
四 浄土教思想の中の一乗的要素と三乗的要素
浄土教における声聞思想の発展
一 序説
二 浄土三経に現れたる声聞
三 インドにおける論師の二説
四 中国における学説発展の概観
五 曇鸞の発心往生無声聞説
六 慧遠の発心往生有声聞説
七 善導の非発心往生有声聞説
八 元暁の調和的一乗説
九 憬興の正統的三乗説
十 懐感の大乗声聞説
十一 敦煌本経疏の極楽純大乗説
浄土経典における女性
一 安楽浄土無女人説
二 男女不平等に対する自覚
三 兜率天と阿閦佛国の女人
四 変成男子と化生
慧遠と吉蔵
一 修学時代の二人
二 二人の社会活動
三 著述より見たる学問
四 慧遠の涅槃学
五 慧遠と法華・華厳その他
六 吉蔵の学風の特色
釈経史考
一 はしがき
二 訳経・講経・注経
三 釈経史上における竺道生
四 格義・抄経より専門的研究ヘ
五 疏釈時代
六 玄談時代
七 論釈時代
八 宗釈時代
明末佛教と基督教との相互批判
一 序説
二 明末佛教界の大勢
三 利瑪竇とこれを廻る中国人
四 天主実義の佛教批判
五 佛教と儒教との関係
六 袾宏の天説
七 福建における闢邪運動
八 智旭の天学二徴
九 結
索引