日本中世のムラと神々 【岩波オンデマンドブックス】

著者 大山 喬平
出版社 岩波書店
ジャンル 民俗・信仰
シリーズ 岩波オンデマンドブックス
出版年月日 2021/01/12
ISBN 9784007310560
判型・ページ数 A5・543ページ
定価 本体13,000円+税
在庫 在庫あり
古代の郷里制、中世の荘園制、近世の村落など制度上の仕組みとの関係に留意しながら、中世のムラを中心に、ムラの持続性とムラの生活を支えてきた「神々」について論じる。
中世史研究の泰斗による画期的論集。
序章 ムラの歴史を考える――『香寺町史 村の記憶 地域編』のこと

第1章 ムラの持続性について
 一 風土記のムラ
 二 古代伊豆のサトとムラ――今津報告にふれて
 三 野田村木簡考――越後国頚城郡のムラと神と郷と駅と
 四 重源狭山池改修碑について
 五 俊乗房重源の宗教的経済活動
 六 葛野大堰と今井用水――洛西地域の古代・中世

第2章 ムラの神さま(敷きます神)の発見
 一 賀茂 日本の神と歴史学
 二 村の神さま――山野河海理解における戸田的と網野的
 三 中世阿蘇の神々と村々
 四 ムラを忘れた歴史学――敷きます神の中世的形態

第3章 中世の在地社会を考える
 一 荘園制
 二 多様性としての列島14世紀――網野学説をめぐって
 三 鎌倉初期の郷と村――文治元年(1185)から建暦元年(1211)まで
 四 越中の庄・郷・村
 五 田舎の法は残酷か――『中世裁許状の研究』序説
 六 中世人は裁判で何を争ったか

終章 ムラの新たな研究のために――ムラの戸籍簿を作ろう

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