古代仏教界と王朝社会(OD版)

著者 曽根 正人
出版社 吉川弘文館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2020/11/01
ISBN 9784642723510
判型・ページ数 A5・296ページ
定価 本体11,000円+税
在庫 在庫あり
古代仏教界の本源的課題である経典受容、国家仏教体制、戒律の実態を、担い手である僧侶の目線から光を当てる。
また周囲に展開した王朝社会の信仰を、歴史物語から復原し、もって古代日本仏教の位相を照らし出す。
序章 国史学における仏教研究の動向と課題

第一部 日本仏教の経典受容
 第一章 「法華滅罪之寺」と提婆品信仰
 第二章 中国日本仏教界の偽経受容-『像法決疑経』解釈の形成とその継受

第二部 南都仏教界と国家仏教
 第一章 平安初期南都仏教と護国体制
 第二章 中世初期戒律復興運動の戒律観とその背景

第三部 平安新仏教と国家仏教
 第一章 平安京の仏教
 第二章 最澄と国家仏教-『請入唐請益表』について
 第三章 九世紀における天台宗の八宗体制への同化

第四部 王朝社会と仏教
 第一章 『栄花物語』の定子記述と後宮
 第二章 藤原道長の下品下生往生-『栄花物語』における二つの浄土信仰
 第三章 聖なる仏教者藤原道長-『栄花物語』の仏教思想の一側面
 第四章 「権者」についての覚書

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