禅的般若心経

心経に禅機をさぐる

著者 平塚 景堂
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
出版年月日 2021/11/20
ISBN 9784393134535
判型・ページ数 4-6・219ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
般若心経の解説書は汗牛充棟だ。禅の立場からの「読み」も少なくない。けれども、本書ほど徹底して禅的に読み込まれたものはないだろう。般若・空の世界が、人の生きざまと共に明かされる。さあ、どう生きて死ぬか、そんな問いを突きつける、究極の般若心経入門。
 はじめに
 摩訶般若波羅蜜多心経

第一章 読みやすくても、手強い般若心経
一 「摩訶」――小が大を兼ねる世界
二 「般若」――般若智がなければ空がつかめない
三 「波羅蜜多」――彼岸はどこにあるのだろう?
四 「心経」――般若経典群のエッセンス
*寄り道コラム①「西遊記のモデル、三蔵法師とは」

第二章 意外にも、般若心経は菩薩の説法
一 「観自在」――自由自在に観るとは?
二 「菩薩」――超人と凡人を兼務する
三 「行深般若波羅蜜多」――人間の真実の行い
四 「照見」――すべてを心眼で見抜く
五 「五縕皆空 度一切苦厄」――実体がないから執着がない
*寄り道コラム②「抽象画は観自在画」

第三章 「色即是空 空即是色」は般若心経の一枚看板
一 「舎利子」――舎利弗・シャーリプトラ
二 「色即是空 空即是色」――この反転、どこがどう違う?
三 「受想行識」――残りの四蘊も、色蘊と運命共同体
*寄り道コラム③「聴覚の平等、現代音楽」

第四章 不生という生き方
一 「是諸法空相」――空相、無相、そして実相
二 「不生不滅」――六不と八不と
三 「不垢不浄 不増不減」――六不の組み合わせ
四 「生時の不生」――八不について
五 不生に生きる禅
*寄り道コラム④「平家物語の生滅無常観」

第五章 無の連鎖
一 「無色 無受想行識」――身心の整理整頓
二 この世界をどう見るか?
三 「無眼界 乃至 無意識界」――意識界のその奥へ
*寄り道コラム⑤「公朝先生の如来蔵」

第六章 生老病死という人生
一 「無無明 亦無無明尽」――釈尊の説法を否定して大丈夫か?
二 ひとは無明から始まる
三 「無苦集滅道」――苦の展開、四諦
四 「無智 亦無得」――悟りも捨てる
五 釈尊はどう説いたか?
*寄り道コラム⑥「幽玄から侘び、寂びへ――否定の美学」

第七章 無所得から不可得へ
一 「以無所得故」――無所得という宇宙
二 「心無罣礙」――大安心の世界
三 「遠離一切顛倒夢想」――価値観の顛倒がもっとも怖い
四 「究竟涅槃」――涅槃に到り、涅槃から出発する
五 心に罣礙なし――荘子の世界・禅の世界
*寄り道コラム⑦「無有恐怖――恐れあることなし」

第八章 この上ない悟りへ
一 「三世諸仏」――すべての仏は、すべてが仏
二 「阿耨多羅三藐三菩提」――総決算、「無上等正覚」
三 「是大神呪」――あとは野となれ山となれ! 手放しの讃嘆
四 「能除一切苦 真実不虚」――蛇足の句
五 「羯諦 羯諦」――最後は呪文
六 般若心経のエピローグ

 おわりに

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