K 3号

<特集> 青天の下、日月は流るる ウズベキスタンの過去・現在

著者 西岡 圭司
出版社 Knit-K
ジャンル 仏教関係雑誌
シリーズ K
出版年月日 2022/03/15
ISBN 9784910349039
判型・ページ数 B5・64ページ
定価 本体1,350円+税
在庫 在庫あり
<特集> 青天の下、日月は流るる ウズベキスタンの過去・現在
中央アジアの大国ウズベキスタン。
シルクロードの中継地として知られるこの地では、古来、多様な背景をもつ人びとがくらしをつむぎ、経糸・緯糸のごとく交差することで、面のごとき豊かな文化をかたちづくってきた。

また「青の都」「東方の真珠」と称されるサマルカンドや「博物館都市」ヒヴァをはじめ、歴史的建造物が残る町が多く、その魅力に惹かれおとずれる観光客も後を絶たない。

その一方、覇権を求めるさまざまな勢力が交錯する地であり、意識的・無意識にかかわらず、大規模な破壊がもたらされる場面も少なくなかった。
アラル海問題もそのひとつといって過言ではなかろう。

本特集では、ウズベキスタンの歴史に向き合い、過去と現代、あるいは現地と日本とのあいだを行きつ戻りつしながら、その素顔にせまっていきたい。
ウズベキスタンの街角から―オビノンとユスポフスキーを探せ!
  :帯谷知可(京都大学東南アジア地域研究研究所)
シルクロードの要、ソグドの人びと
  :森部豊 (関西大学)
シルクロード蚕業復興計画―プロジェクトの始まりから現在に至る諸相
  :川端良子(東京農工大学)
バクトリアの仏教遺跡とクシャーン朝
  :岩井俊平(龍谷大学龍谷ミュージアム)
ファヤズテパ仏教遺跡出土壁画の保存修復
  :影山悦子(名古屋大学)
繁栄する青の都―ティムール朝から現代まで 
  :木村暁(東京外国語大学)
陶芸の町リシュタンと日本語教室
  :菊田悠(北海学園大学)
近世ホラズムにおける王権と水利
  :塩谷哲史(筑波大学)
ソ連時代のウズベキスタン―ヴィクトル・ドゥホヴヌィと水利・灌漑開発
  :地田徹朗(名古屋外国語大学)
ウズベキスタンのリンゴ栽培―「ふじ」が育む日本との交流
  :荒川修 (弘前大学)

<連載 きょうもきょうとて> 第4回 水争い
 :杉本良男(国立民族学博物館名誉教授)
社会人類学者が住んでみた京都

<連載 西域を読み解く> 第4回 大谷探検隊における出発の力学
 :片山章雄(東海大学)
20世紀初頭中央アジアを踏査した大谷探検隊は、「実際に会って、話してみる」の実践者である。地域の理解に果たした功績を紐解いていく。

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