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法然・親鸞にいたる浄土教思想

利他行としての往生

親鸞の往生思想の主眼は、往生することではない。浄土教での往生思想の展開を多角的に考察し、衆生救済の思想への正確な理解に迫る。

著者 小谷 信千代
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
日本仏教 > 浄土宗系
出版年月日 2022/06/15
ISBN 9784831887924
判型・ページ数 A5・346ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
親鸞の往生思想の主眼は、往生することではない。往生して成仏し、そして浄土から現世に帰って衆生を教化し救済することにある。浄土教における往生思想の展開を多角的に考察し、衆生救済の思想へのより正確な理解に迫る一冊。
はじめに

序 章 浄土教の興起
  一 大乗菩薩道としての浄土教
  二 インドで開花し日本で結実した往生思想

第一章 末法思想と浄土教の興起
  一 中国における末法思想と浄土教の興起
  二 日本における末法思想と浄土教の興起
    1 末法思想を厭世的に捉える通説/2 末法思想を危機克服の思想として捉える新説

第二章 法然・親鸞の往生思想に至る日本浄土教の流れ
  一 慶滋保胤に見る浄土教
  二 千観に見る浄土教
    1 千観の「娑婆に還りて」の思い/2 千観の「厭離」の思い
  三 源信の浄土教
    1 源信の厭離/2 厭離と衆生済度

第三章 法然における末法と往生思想
  一 法然の末法観
  二 法然修学時代の比叡山
  三 南都の浄土教
    1 永観の『往生拾因』との出会い/2 『往生要集』と『往生拾因』
  四 『観経疏』による念仏観の変化
  五 普遍的救済としての称名念仏
  六 生死に帰りて(還相)
  七 称名念仏が往生行である根拠
  八 法然の実践した念仏行

第四章 親鸞の末法観と往生論
  一 親鸞の末法思想の背景
    1 親鸞の二種の入末法年代説/2 親鸞の末法観と劣機の自覚
  二 末法の教える凡夫性
    1 人間に普遍的な凡夫性/2 罪業の普遍性を教える「女犯偈」
  三 機の深信と法の深信
  四 二河白道の譬喩に説かれる二種深信
  五 要門弘願門と二種深信
  六 三願転入説成立の背景
    1 三願重視の思潮/2 親鸞に先駆けた隆寛
  七 三願転入
    1 三願における念仏の純化/2 果遂の願
  八 三願的証
    1 三願に説かれる凡夫往生の因果/2 浄土よりの還来

終 章 信と称名念仏

おわりに
主要参考文献/索引

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