荘子の哲学【講談社学術文庫2722】

著者 中島 隆博
出版社 講談社
ジャンル 哲学・思想
シリーズ 講談社学術文庫
出版年月日 2022/06/07
ISBN 9784065283424
判型・ページ数 文庫・237ページ
定価 本体960円+税
在庫 お取り寄せ
中国・日本はもちろん、これまであまり言及されてこなかった欧米圏での研究をも渉猟。
「無為自然」や「万物斉同」といった概念に替え、自己および世界の変容を説く「物化」思想をその核心として取り出し、ドゥルーズら現代の西洋哲学と突き合わせることで、言語、道、他者、自由にかかわる荘子の思索を新たな相貌のもとに甦らせる。
世界の哲学に通暁する著者がダイナミックに描く、新時代の標準たる驚くべき読解の書!
プロローグ

第1部 書物の旅路 『荘子』古今東西
 第一章 『荘子』の系譜学
 第二章 中国思想史における『荘子』読解――近代以前
 第三章 近代中国哲学と『荘子』――胡適と馮友蘭
 第四章 欧米における『荘子』読解

第2部 作品世界を読む 物化の核心をめぐって
 第一章 『荘子』の言語思想――共鳴するオラリテ
 第二章 道の聞き方――道は屎尿にあり
 第三章 物化と斉同――世界そのものの変容
 第四章 『荘子』と他者論――魚の楽しみの構造
 第五章 鶏となって時を告げよ――束縛からの解放

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