共生のプラクシス 増補新装版

国家と宗教

著者 中島 隆博
出版社 東京大学出版会
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2022/05/19
ISBN 9784130101554
判型・ページ数 A5・356ページ
定価 本体6,300円+税
在庫 在庫あり
国家と宗教という二つの共同性を超えて、いかなる共生の思想を切り開くか。
仏教、儒教からデリダ、ドゥルーズまで古今東西の議論を検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を試みる。
中国哲学と西洋哲学から紡ぎだす思考の挑戦。
プロローグ 他者たちへの想像力

第I部 原初的な共同性をめぐる思考
 第1章 小人がもし閒居しなければ──朱熹の思想
 第2章 小人たちの公共空間──明代の思想
 インタールード1 他者たちを再び結びつける地平──ジャック・デリダの思考

第II部 他者を再定義する仏教のラディカリズム
 第3章 魂を異にするものへの態度──明末の仏教とキリスト教
 第4章 強死せし者と死体の方へ──六朝期の仏教と儒教
 第5章 死者を遇する〈倫理〉──仏教と生命倫理
 インタールード2 他のものになることの倫理――ジル・ドゥルーズと中国

第III部 共生の思想としての儒教の方位
 第6章 儒教の近代化の行方――中国の新儒家
 第7章 国家のレジティマシーと儒教――現代中国の儒教復興 
 第8章 「批判儒教」のために――近代中国・日本における儒教復興

第IV部 市民に息づく宗教性
 第9章 儒教、近代、市民的スピリチュアリティ
 第10章 世紀の交の霊魂論――中江兆民、井上円了、南方熊楠
 第11章 ポスト世俗化の時代における市民社会

エピローグ 共生のプラクシス

あとがき
増補新装版へのあとがき

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