古代東国の仏教

法相宗徳一の教化を中心に

著者 内山 純子
出版社 青史出版
ジャンル 日本仏教 > 奈良仏教系
歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2019/12/20
ISBN 9784921145682
判型・ページ数 4-6・160ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
真言宗の空海から密教弘通の援助を求められ、天台宗の最澄とは『法華経』の解釈を中心に激しい論争を交わした法相宗の徳一(とくいつ)。
光明皇后の信任を得て官位を極めながらも非業の死を遂げた藤原仲麻呂の末子に生まれた徳一は、戒律を保ちつつ本格的な仏教を東国に広めることにより蝦夷討伐や自然災害で疲弊した人びとの心と生活を救おうと努めた。
本書は、茨城・福島地域の足跡を丹念にたどり、謎に包まれた徳一の教化の実態を明らかにする。
一 徳一以前の東国の仏教
二 徳一の出自とその学問
三 徳一の東国下向
 1 徳一と東国
 2 徳一と筑波山
 3 徳一と会津地方
 4 常と奥の両陸の境での教化
四 徳一開創寺院の諸問題
 1筑波山中禅寺の法系をめぐって
 2 徳一開創寺院の真言律宗化
 3 徳一開創寺院の天台宗化
 4 藻原荘域の天台宗家と日蓮宗化
 5 徳一没後の徳一菩薩への信仰

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