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チベットにおける仏教説話図の研究

チベットで流布した『アヴァダーナ・カルパラター』の説話図を文献、絵画、絵画様式等から論じ、チベット仏教説話図を解明する。

著者 大羽 恵美
出版社 法藏館
ジャンル 各地域仏教 > インド・チベット
出版年月日 2022/08/31
ISBN 9784831863539
判型・ページ数 B5・296ページ
定価 本体13,000円+税
在庫 在庫あり
釈尊や仏弟子、信者の前生と現在における因果を説く『ボーディサットヴァ・アヴァダーナ・カルパラター』。チベットで最多の作例が残る説話図を文献、絵画、絵画様式から論じ、体系的な研究の少ないチベット仏教説話図を解明。
口 絵
序 論
 はじめに
 1.説話文献と仏教説話図
 2.わが国で所蔵されるタンカ
 3.研究課題と本書の構成

第1部 ジャータカ・仏伝図・アヴァダーナに基づく説話図
第1章 文献における記述と絵画化―「ヴィシュヴァンタラの物語」―
 はじめに
 1.チベットにおける「ヴィシュヴァンタラ物語」を説く文献
 2.絵図同定
 3.文献の記述を絵画化する際に見られる特徴
 結 語
第2章 釈尊の物語と絵画をめぐる諸相―「舎衛城の神変」―
 はじめに
 1.「舎衛城の神変」を説くテキストと絵画作例
 2.『賢愚経』を典拠とする絵画作例
 3.『賢愚経』を典拠とする版画をもとにする絵画作例
 4.チベットにおける『賢愚経』を典拠とする神変の位置づけ
 結語
第3章 壁画に見られる様式についてー中央チベット・ラトゥの大仏塔―
 はじめに
 1.考察の対象となる寺院(シャル寺セルカン)およびラトゥのタシゴマン式仏塔の概要
 2.ラトゥに見られる特徴
 3.ラトゥに見られる様式形成の土台としてのシャル寺セルカン
 4.パーラ朝絵画を継承する媒体としての貝葉写本
 5.樹木枝葉の表現技法とその変容
 6.文献におけるラトゥに言及する美術様式と画工集団
 結語

第2部 『アヴァダーナ・カルパラター』に基づく説話図
第1章 『アヴァダーナ・カルパラター』概要
 はじめに
 1.『アヴァダーナ・カルパラター』文献とチベット訳および註釈
 2.『アヴァダーナ・カルパラター』絵画の現存作例
 3.タンカ表現形式
 4.絵画の配置方法
 5.現在の研究課題
第2章 タンカに表される施主について
 はじめに
 1.主尊タンカに表される人物像
 2.最終タンカに表される施主と尊格
 3.主尊タンカと最終タンカの検討とタンカセットの成立背景
 結語
第3章 テキストの記述と図像表現―ナンダ・ウパナンダ龍王の図像―
 はじめに
 1.『アヴァダーナ・カルパラター』絵図同定
 2.ナンダ・ウパナンダ龍王のイメージ

第3部 『アヴァダーナ・カルパラター』説話図の同定
 はじめに
1.右第十(図)
 第28章(蔵訳第29章)ダナパーラのアヴァダーナ
 第29章(蔵訳第30章)カーシスンダラのアヴァダーナ
 第30章(蔵訳第31章)黄金の鹿のアヴァダーナ
 第31章(蔵訳第32章)カリヤーナカーリンのアヴァダーナ
2.右第十一(図)
 第32章(蔵訳第33章)ヴィシャーカのアヴァダーナ
 第33章(蔵訳第34章)ナンダとウパナンダ龍王のアヴァダーナ
 第34章(蔵訳第35章)スダッタ長者のアヴァダーナ
 第35章(蔵訳第36章)ゴーシラのアヴァダーナ
3.右第十二(図)
 第36章(蔵訳第37章)プールナのアヴァダーナ
 第37章(蔵訳第38章)ムーカパングのアヴァダーナ
 第38章(蔵訳第39章)忍辱仙人(クシャーンティラティ)のアヴァダーナ
 第39章(蔵訳第40章)カピラのアヴァダーナ
4.同定されたタンカにみられる特徴について

結 論

付録1 『アバダーナ・カルパラター』第28(29)章~第39(40)章における固有名詞一覧
付録2 『アバダーナ・カルパラター』タイトル一覧およびタンカ配置箇所
図版出典一覧
あとがき

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