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中道を生きる 中観 【思想としてのインド仏教】
著者 | 計良龍成 著 |
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出版社 | 春秋社 |
ジャンル | 各地域仏教 > インド・チベット |
シリーズ | 思想としてのインド仏教 |
出版年月日 | 2023/05/20 |
ISBN | 9784393134443 |
判型・ページ数 | 4-6・265ページ |
定価 | 本体2,200円+税 |
在庫 | 在庫あり |
従来の空思想からではなく、実践にも関係する有無の両極端を離れた中道の視点から、序論―予備知識・第一部―思想史・第二部―縁起と中道の思想の三部構成で、インド中観思想を論じた画期的な解説書。
序論 中観思想を理解するための予備知識
一 縁起・此縁性
有為法の瞬間性の理論 後期中観思想の此縁性解釈
二 「空」とは何か?(中観思想における一般的説明)
人無我・法無我 無我・無自性・空 否定対象としての「自性」とは何か?
三 空思想の源泉・出処としての仏陀
第一部 中観思想史
第一章 初期中観思想
一 ナーガールジュナ
ナーガールジュナの歴史的位置付け ナーガールジュナが『中論』により果たした役割
第二章 中期中観思想
一 瑜伽行唯識学派との対立
「唯心」の解釈を巡って
二 バーヴィヴェーカ
生涯・著作 バーヴィヴェーカの二諦説 論理学的方法の採用 ブッダパーリタ批判
三 チャンドラキールティ
生涯・著作 ブッダパーリタの立場の弁護 バーヴィヴェーカの推論式に対する批判 チャンドラキールティの二諦説
第三章 後期中観思想
一 ジュニャーナガルバ
生涯・著作 ジュニャーナガルバの二諦説 勝義諦 「勝義において」という限定詞について 世俗諦 実世俗諦と構想された物事 誤った認識としての世俗 真実へ悟入するための段階的な行程 世俗についてのジュニャーナガルバの思想的立場
二 シャーンタラクシタとカマラシーラ
生涯・著作 二諦説 カマラシーラの三性・三無性説解釈 (a)他に依るあり方・生起の無自性性 (b)構想されたあり方・特徴の無自性性 (c)完成されたあり方・勝義の無自性性 カマラシーラの「唯心」解釈 中観思想の理論的基盤としてのダルマキールティの認識手段の理論 カマラシーラのシャーンタラクシタ批判――両者の見解・立場の相違 『法集経』『入楞伽経』の経文に対する解釈の違い 二種中観道――世俗として外界の対象の存在を認める中観思想に対する立場
第二部 中道思想としての中観思想
第一章 縁起思想
一 外縁起・内縁起
縁起が二種に説かれた理由
二 縁起の二つの側面
縁起をどのように理解すべきか? 縁起の勝義の側面 縁起の世俗の側面 世俗としての縁起・此縁性 此縁性の勝義としての否定 縁起と二諦 縁起・勝義・平等性
第二章 中道思想
一 中観思想における中道解釈の展開
『中論』第二四章一八偈の解釈について 『無畏論』とブッダパーリタの解釈 バーヴィヴェーカとアヴァローキタヴラタの解釈
二 カマラシーラの『中論』第二四章一八偈解釈
三 カマラシーラの中道解釈
四 捏造と不当な否認を排除するための実践
縁起の二側面についての瞑想 智慧と手段
五 カマラシーラの中道思想
無住処涅槃 一切智 中道の認識
六 結論
略号及び使用テキスト
参考文献
一 縁起・此縁性
有為法の瞬間性の理論 後期中観思想の此縁性解釈
二 「空」とは何か?(中観思想における一般的説明)
人無我・法無我 無我・無自性・空 否定対象としての「自性」とは何か?
三 空思想の源泉・出処としての仏陀
第一部 中観思想史
第一章 初期中観思想
一 ナーガールジュナ
ナーガールジュナの歴史的位置付け ナーガールジュナが『中論』により果たした役割
第二章 中期中観思想
一 瑜伽行唯識学派との対立
「唯心」の解釈を巡って
二 バーヴィヴェーカ
生涯・著作 バーヴィヴェーカの二諦説 論理学的方法の採用 ブッダパーリタ批判
三 チャンドラキールティ
生涯・著作 ブッダパーリタの立場の弁護 バーヴィヴェーカの推論式に対する批判 チャンドラキールティの二諦説
第三章 後期中観思想
一 ジュニャーナガルバ
生涯・著作 ジュニャーナガルバの二諦説 勝義諦 「勝義において」という限定詞について 世俗諦 実世俗諦と構想された物事 誤った認識としての世俗 真実へ悟入するための段階的な行程 世俗についてのジュニャーナガルバの思想的立場
二 シャーンタラクシタとカマラシーラ
生涯・著作 二諦説 カマラシーラの三性・三無性説解釈 (a)他に依るあり方・生起の無自性性 (b)構想されたあり方・特徴の無自性性 (c)完成されたあり方・勝義の無自性性 カマラシーラの「唯心」解釈 中観思想の理論的基盤としてのダルマキールティの認識手段の理論 カマラシーラのシャーンタラクシタ批判――両者の見解・立場の相違 『法集経』『入楞伽経』の経文に対する解釈の違い 二種中観道――世俗として外界の対象の存在を認める中観思想に対する立場
第二部 中道思想としての中観思想
第一章 縁起思想
一 外縁起・内縁起
縁起が二種に説かれた理由
二 縁起の二つの側面
縁起をどのように理解すべきか? 縁起の勝義の側面 縁起の世俗の側面 世俗としての縁起・此縁性 此縁性の勝義としての否定 縁起と二諦 縁起・勝義・平等性
第二章 中道思想
一 中観思想における中道解釈の展開
『中論』第二四章一八偈の解釈について 『無畏論』とブッダパーリタの解釈 バーヴィヴェーカとアヴァローキタヴラタの解釈
二 カマラシーラの『中論』第二四章一八偈解釈
三 カマラシーラの中道解釈
四 捏造と不当な否認を排除するための実践
縁起の二側面についての瞑想 智慧と手段
五 カマラシーラの中道思想
無住処涅槃 一切智 中道の認識
六 結論
略号及び使用テキスト
参考文献