親鸞と救済

著者 本多 弘之
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2024/05/20
ISBN 9784393163122
判型・ページ数 4-6・249ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
真宗大谷派の講師(学階の最高位)である著者が、真宗大谷派の大仏教思想家、曽我量深と安田理深の言に導かれながら、先師の求めたところを探りつつ、『教行信証』などの真宗聖典を読解し、欲生心や名号、真宗の行といった真宗の重要概念を論じる講義録。
第一講 金剛の真心
 現代が持つ病巣
 『唯識論講義(上・下)』の因縁
 『願生偈』と『唯識論』
 思想の結婚
 護法唯識と安慧唯識
 如実修行相応は信心である
 「生命誌」を途切らせる罪
 「金剛の真心」と「一心」
 二尊の教えは二河譬の要
 其仏本願力 聞名欲往生
 如来回向の欲生心
 「南無阿弥陀仏」を物語で表現

第二講 真実信心の根底
 「阿弥陀仏」が「行」であるとは
 仏教の根本問題
 唯願無行への反論と名号理解の深まり
 法蔵菩薩の修行は罪業深き我らのためである
 真実信心の根底(業と信心)

第三講 回向の欲生心
 精神生活の世俗化
 宗教的精神の存続のために
 機の三願と欲生心
 欲生心が如来の勅命とは
 「乃至一念」と「至心回向」
 選択易行の至極を顕開す
 信心の願成就と欲生心成就
 真実功徳と不実功徳
 至心回向以下は「乃至一念」の内実
 横超の本願力により生死の迷いを超えよ
 如来回向の欲生心は能信の根拠

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