大乗仏教と小乗蔑視

声聞と声聞乗とはどう見られてきたか

出版社 国書刊行会
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2024/05/20
ISBN 9784336076076
判型・ページ数 4-6・328ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
部派仏教へのまなざしから読みとく大乗仏教史
インドにおける小乗蔑視の発生と受容、中国における小乗蔑視の受容と小乗批判の発生、そして、日本における小乗蔑視と小乗批判との受容――
大乗仏教が辿ってきた道を、大乗経から中観派、唯識派、最澄まで多彩な文献を用いて説きあかす。
小乗批判から生まれた、本来の大乗仏教と異なる「日本式大乗仏教」とは何か。
日本人の大乗仏教理解に再考を迫る。
序 章 声聞蔑視・声聞乗蔑視はいつ生じたか
  一 本章のねらい/二 仏教の文献
  三 仏教の聖者/四 仏教の三乗
  五 大乗と小乗/六 乗という語
  七 蔑視と批判/八 本書の構成
  九 本章のまとめ

第一部 大乗仏教と声聞蔑視
 第一章 声聞はいつ大慈大悲なき者となったか
  一 本章のねらい/二 声聞は大悲を有しない
  三 声聞は大慈大悲を有しない/四 本章のまとめ
 第二章 声聞はいつ他者貢献なき者となったか
  一 本章のねらい/二 声聞は他者貢献のために行ずる
  三 声聞は他者貢献のためには行じない/四 本章のまとめ
 第三章 声聞はいつ共に住めない者となったか
  一 本章のねらい/二 菩薩は声聞と共に住む
  三 菩薩は声聞と共に住まない/四 本章のまとめ
 第四章 声聞はいつ尊敬されない者となったか
  一 本章のねらい/二 菩薩は声聞を尊敬する
  三 菩薩は声聞を尊敬しない/四 本章のまとめ

第二部 大乗仏教と声聞乗蔑視
 第五章 部派の三蔵はいつ声聞蔵と呼ばれたか
  一 本章のねらい/二 大乗経は菩薩蔵である
  三 部派の三蔵は声聞蔵である/四 本章のまとめ
 第六章 部派の経律はいつ声聞相応となったか
  一 本章のねらい/二 部派の経は声聞相応である
  三 部派の律は声聞相応である/四 本章のまとめ
 第七章 声聞乗はいつ学ぶべきでなくなったか
  一 本章のねらい/二 菩薩は声聞乗を学ぶ
  三 菩薩は声聞乗を学ばない/四 本章のまとめ
 第八章 波羅提木叉はいつ要されなくなったか
  一 本章のねらい/二 菩薩は波羅提木叉を要する
  三 菩薩は波羅提木叉を要しない/四 本章のまとめ

 結 章 声聞批判・声聞乗批判はいつ生じたか
  一 本章のねらい/二 インドにおける声聞蔑視・声聞乗蔑視の受容
  三 中国における声聞蔑視・声聞乗蔑視の受容
  四 日本における声聞蔑視・声聞乗蔑視の受容
  五 中国における声聞批判・声聞乗批判の発生と日本におけるその受容
  六 日本式大乗仏教の形成/七 本来の大乗仏教と日本式大乗仏教との区別
  八 本章のまとめ

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