「悪」と統治の日本近代

道徳・宗教・監獄教誨

近代日本において一様に捉えきれない多様な「悪」の姿と、それがどのように扱われたのかを、イデオロギーと実践の双方の面から描く

著者 繁田 真爾
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2019/07/25
ISBN 9784831855589
判型・ページ数 A5・375ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
近代日本において一様に捉えきれない多様な「悪」の姿と、それがどのように扱われたのかを、イデオロギーと実践の双方の面から描く。
序 章 近代日本の統治と仏教



第Ⅰ部 創られた規範――国民道徳の形成

 第Ⅰ部の概要と課題

 第一章 近代日本における国民道徳論の形成過程

     ――明治期の井上哲次郎にみる――

 第二章 一九〇〇年前後日本における国民道徳論のイデオロギー構造

     ――井上哲次郎と二つの「教育と宗教」論争にみる――



第Ⅱ部 「悪」と宗教――清沢満之を中心に

 第Ⅱ部の概要と課題

 第三章 日清戦争前後の真宗大谷派教団と「革新運動」

     ――清沢満之「精神主義」の起原――

 第四章 清沢満之「精神主義」再考

     ――明治後半期の社会と「悪人の宗教」――



第Ⅲ部 刑罰と宗教――監獄教誨の歴史

 第Ⅲ部の概要と課題

 第五章 「監獄教誨」の誕生

     ――明治一〇・二〇年代における刑罰と宗教――

 第六章 異端的教誨師と囚人たち

     ――明治三〇年代における「清沢的契機」――



結 章 「悪」と統治の日本近代



参考文献一覧

あとがき

索引

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