仏教からケアを考える

従来のケア論では語られていなかった死後の問題、死者の役割を、仏教思想に基づいて提言する。タブーに踏み込む、画期的ケア論。

著者 坂井 祐円
出版社 法藏館
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2015/05/30
ISBN 9784831857019
判型・ページ数 A5・320ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 在庫あり
従来のケア論では語られていなかった死後の問題、死者の役割を、仏教思想に基づいて提言する。タブーに踏み込む、画期的ケア論。
序章 仏教とケアとの関わり
  I.プロローグ 霊性的自覚としての仏教
 Ⅱ.霊性=スピリチュアリティに開かれたケア
 Ⅲ.スピリチュアルケアを問い直す
 Ⅳ.考察のための三つの論点
  1 ケアする人が霊性=スピリチュアリティに開かれること
  2 ケアの場に霊性=スピリチュアリティがはたらくこと
  3 スピリチュアリティの広がりとして死の向こう側
 V.本書の構成と各章の相互連関について

第一章 ヒューマニズムに基づくケアを超えて
  I.はじめに
 Ⅱ.ヒューマニズムの思想と今日のケアの考え方
 Ⅲ.ヒューマニズムに基づくケアの限界
 Ⅳ.ヒューマニズムを超えるケア
 V.ケアの場にはたらくスピリチュアリティ
 Ⅵ.まとめ

第二章 先行する仏教的ケア論の検証
  I.慈善救済の歴史
 Ⅱ.ビハーラ運動
 Ⅲ.仏教的スピリチュアルケア
 Ⅳ.仏教心理学
 V.仏教看護
 Ⅵ.仏教的ケア論が問いかけるもの

第三章 ケアする人の精神的態度 慈悲
 I.はじめに
 Ⅱ.ケアする人格の形成
 Ⅲ.ケアする人の精神的態度と慈悲の思想
 Ⅳ.利他の行動原理としての慈悲
 V.人間を超越する慈悲の思想
 Ⅵ.三縁の慈悲に基づくケアのあり方
 Ⅶ.まとめ

第四章 ケアする人の自己変容 仏性
 I.はじめに
 Ⅱ.仏性=如来蔵への沈潜
 Ⅲ.無の思想
 Ⅳ.自己執着の根源
 V.仏性=無漏種子の発動
 Ⅵ.仏性=真如がはたらき出す
 Ⅶ.まとめ

第五章 ケアの関係性はどのように深まるのか 縁起
 I.はじめに
 Ⅱ.関係性についての二つの思考様式
 Ⅲ.法界縁起の理論
 Ⅳ.法界縁起としてのケアの関係性
  1 事法界としてのケアの関係性
  2 理法界としてのケアの関係性
  3 理事無碍法界としてのケアの関係性
  4 事事無碍法界としてのケアの関係性
 V.まとめ

第六章 ケアの関係性にはたらく生成力 聞法
 I.はじめに
 Ⅱ.ブーバーとロジャーズの対談
 Ⅲ.超越の次元への視座 ブーバーと西光の接点
 Ⅳ.二つの実践的態度 確証と聞法
 V.まとめ

補論 ケアの関係性が死の向こう側に開かれること
 I.多重の関係性に開かれたケアの関係性
 Ⅱ.死生観の空洞化
 Ⅲ.霊魂不滅
 Ⅳ.葬式仏教
 V.死の向こう側とは何か

第七章 死の向こう側に開かれることの意義 浄土
 I.はじめに
 Ⅱ.自然主義に根差した日本人の他界観
 Ⅲ.絶望から求められる他界
 Ⅳ.宗教体験としての他界
 V.他界からの帰還
 Ⅵ.まとめ

第八章 死者に向けられるケア 回向供養
 I.はじめに
 Ⅱ.<回向=供養>システム
 Ⅲ.「ホトケ」になる、「ホトケ」にする
 Ⅳ.死者に回向することなどできない
 V.死者供養の舞台装置
 Ⅵ.まとめ

第九章 死者との実存協同 還相の菩薩
 I.はじめに
 Ⅱ.実存協同の原初的枠組み
 Ⅲ.「死者との実存協同」の思想
 Ⅳ.グリーフ・ケアへの展望
 V.死者のヌミノース
 Ⅵ.まとめ

終章 仏教思想に基づくケア論から見えてくること
 I.本書の問題意識
  1 仏教寺院に生まれ育って
  2 仏教を社会の現場に活かす
  3 仏教が葬儀や法事を執り行うことの意義
  4 東日本大震災を通して
 Ⅱ.本書の全体構図 七つの仏教概念と三つの構造的契機
 Ⅲ.本書の核心的問題 超越の次元
 Ⅳ.エピローグ 親鸞の体験から見えてくること

参考文献
あとがき

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