東大寺の新研究3 東大寺の思想と文化

奈良東大寺に関する最新研究をまとめた学術論集。第3巻は儀礼・建築・教学等の多様な視点から東大寺で育くまれた思想と文化を検討。

著者 栄原 永遠男
佐藤 信
吉川 真司
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2018/03/31
ISBN 9784831860231
判型・ページ数 A5・640ページ
定価 本体17,000円+税
在庫 在庫あり
東大寺要録研究会で報告された、東大寺に関する最新研究を収録する論文集の最終巻。第3巻は、東大寺で育まれた思想と文化について儀礼・建築・教学など多様な視点から検討。
序(吉川真司)

第一部 東大寺と華厳学
 大仏建立前後の文献に見える忠孝と仏教の関係(石井公成)
 奈良時代における華厳教学の展開と『大乗起信論同異略集』(中西俊英)
 日本古代における『大般若経』の受容(蓑輪顕量)
 東大寺戒壇の「塔」(大谷由香)
 東大寺再興期の華厳論義―尊玄の断惑義・浄土義解釈を中心に―(野呂靖)

第二部 東大寺の諸像と絵画
 創建期東大寺大仏殿内所懸大「織成」像再論(山岸公基)
 奈良時代東大寺における「天」の意義と造形(長岡龍作)
 白銀の転生―銀仏の造像と銀器の転用―(児島大輔)
 東大寺の鎌倉再興における僧形八幡神坐像造立の意義―蓮華座の構造を手がかりに―(山口隆介)

第三部 東大寺の建築
 東大寺食堂にみる古代食堂の建築的展開について(海野聡)
 造営における先規・旧規を守る意識について(山岸常人)
 鎌倉再建東大寺大仏殿の評価をめぐる一考察(冨島義幸)

第四部 諸文献と東大寺
 盧舎那如来と法王道鏡―仏教からみた統治権の正当性―(堀 裕)
 正倉院文書から見た奈良時代の悔過(栄原永遠男)
 『東大寺要録』にみる本願聖武天皇とその文書(佐藤信)
 平安時代における東大寺の教学と法会(永村眞)
 『東大寺要録』の撰述目的と撰者(遠藤基郎)
 『東大寺続要録』と聖守(横内裕人)
 訓点資料研究の一側面-東大寺関係資料を手懸かりとして-(宇都宮啓吾)

 あとがき(栄原永遠男)
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