『日本霊異記』説話の地域史的研究

『日本霊異記』の各地域を舞台とした説話について、説話の形成者が寺院を拠点として地域を往来する官僧であることを実証する。

著者 三舟 隆之
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2016/06/03
ISBN 9784831873910
判型・ページ数 A5・353ページ
定価 本体9,000円+税
在庫 在庫あり
『日本霊異記』の各地域を舞台とした説話について、その地域の歴史的な背景と交通路の関係を考証し、説話の形成者が寺院を拠点として地域を往来する官僧であることを実証する。
序――研究の視点
一 はじめに
二 問題の所在――研究の方法論について
三 本書の構成
序論 『日本霊異記』に見える登場人物の階層
一 はじめに                               
二 『日本霊異記』説話に見られる階層について                
三 信仰の対象                             
四 『日本霊異記』地域関係説話の形成と郡司・富裕有力者層          
五 まとめ
第一篇『日本霊異記』の中の寺院
第一章『日本霊異記』に見える「堂」と「寺」                  
第二章 「山寺」の実態と機能――『日本霊異記』を中心として

第二篇 『日本霊異記』地域関係説話の形成
第一章 『日本霊異記』における東国関係説話――武蔵・信濃国を中心として
第二章 『日本霊異記』地域関係説話形成の背景――備後国を例として
第三章 『日本霊異記』地獄冥界説話の形成――讃岐国の説話を中心として
第四章 『日本霊異記』九州関係説話の成立
第五章 古代東北地方への仏教伝播――『日本霊異記』下巻四縁を中心に
第六章 道場法師説話群の成立――美濃・尾張の交通網
第七章 『日本霊異記』大和・伊賀の化牛説話の成立       
第八章 蟹報恩譚の成立――中巻八縁と十二縁
総論 『日本霊異記』に見える僧侶の交通と地域関係説話の形成
図版出典
あとがき
索引

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