話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
スピリチュアル・チャイナ
現代華人社会の庶民宗教
シャーマニズム研究の第一人者である著者のライフワークを通して、いまや世界経済の中心と言っても過言ではない現代華人の精神性、その根底にあるものが明らかになる。
第一部 国別に見る華人社会の庶民宗教
【シンガポール編】
第1章 中国〔的〕宗教とは何か
第2章 童?の治病儀礼
第3章 童?のシャーマン化過程
第4章 社会変化と童?信仰
【マレーシア編】
第5章 童?信仰から生まれた新宗教=黄老仙師慈教
第6章 黄老仙師慈教の明暗
【フィリピン編】
第7章 サント・ニーニョと順天聖母
第8章 もう一つの神人直接交流=扶?
第9章 巫師的司祭について
【タイ編】
第10章 コン・ソンと童?
【台湾編】
第11章 神に選ばれし者=童?
第12章 問神の儀礼過程と依頼内容
第13章 陰と陽のシンボリズム―台南市の東嶽殿と玉皇宮
【中国本土編】
第14章 現代中国のシャーマニズム
第15章 中国の童?信仰と類似信仰―東南アジアとの比較において
第二部 童?信仰の多様性の底にある普遍性
第1章 東南アジア華人社会における童?信仰のヴァリエーション考
第2章 華人社会の安全弁としての神教
第3章 〈神〉という形に宿る〈力〉―童?信仰の特質について