重版情報(2020年4月~) - 2024.05.17
幻想の√5
なぜ私はオウム受刑者の身元引受人になったのか
オウム死刑囚たちの肉声と素顔が明らかになる。
なぜオウム真理教事件は引き起こされたのか?
いままで語られなかった事件の真相と再発防止のための第一級資料が公開。
「なぜ私はオウム受刑者の身元引受け人になったのか」
死刑執行された林泰男、早川紀代秀ほか死刑囚たち、また無期懲役としていまも収監されている中村昇受刑者(オウム真理教最古参メンバーのひとり)と、著者は15年にわたり面会や書簡を通して交流を続けてきた。
そこで見てきた死刑囚たちや受刑者の素顔とはどんなものだったのか?
マスコミにこれまで一度も公開されることのなかった彼らの肉声とは何だったのか?
かつて仲間だった死刑囚たちが死刑執行されたいま、中村受刑者は何を思うのか?
戦後最大の悲惨な宗教事件として名を残すオウム真理教事件。
あのようなことはもう二度と起こらないと言えるか?
事件当時、そして死刑執行直前まで彼らが考えてきた再発防止とは?
死刑囚また受刑者の肉声からは、これまで公開されてこなかった加害者たちの素顔と、事件を起こすまでの彼らの心理状態が赤裸々に語られている。
「オウム真理教事件」の真相に迫った第一級資料として世に問うノンフィクション。
第一部 死刑囚たちとの出会い
第一章 暴行事件とPTSD
第二章 オウム元死刑囚との奇妙な出会い
第三章 律儀なヒューマニスト林泰男元死刑囚
第四章 未決勾留時の中村昇受刑者
第五章 早川紀代秀元死刑囚と三畳一間二十年
第六章 なぜ私は身元引受け人になったのか?
第二部 生と死の幻想?2018年の対話?
第七章 伊福部高史さんと再発防止を考えた
第八章 中村昇受刑者との対話
第一節 幻想のオウム真理教
第二節 幻想から覚めて
第三節 妄想と宗教の狭間で
第九章 破滅幻想としてのオウム真理教
おわりに 彼らの存在とは私にとって何だったのか