古代日中関係史 【中公新書2533】

倭の五王から遣唐使以降まで

著者 河上 麻由子
出版社 中央公論新社
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
シリーズ 中公新書
出版年月日 2019/03/25
ISBN 9784121025333
判型・ページ数 新書・285ページ
定価 本体880円+税
在庫 在庫あり
607年、日本は隋の煬帝に「日出ずる処の天子」で名高い書状を送る。
以後、対等の関係を築き、中国を大国とみなすことはなかった――。
こうした通説は事実なのか。
日本はアジア情勢を横目に、いかなる手段・方針・目的をもって中国と交渉したのか。
本書は、倭の五王の時代から、5回の遣隋使、15回の遣唐使、さらには派遣後まで、500年間に及ぶ日中間の交渉の軌跡を実証的に、「常識」に疑問を呈しながら描く。
第1章 倭の五王の時代―「治天下大王」の中国南朝交渉
 1.五世紀、宋王朝に何を求めたか
 2.倭国人のイメージ―梁「職貢図」が語るもの
 3.「天下」とは―倭国で中華思想は芽生えたか

第2章 遣隋使の派遣―「菩薩天子」への朝貢
 1.梁による仏教隆盛―朝鮮諸国、倭への「公伝」の意味
 2.倭王権の安定、大国隋の登場―対中交渉の再開
 3.六〇七年、「日出処の天子」の真意
 4.対随外交の真実―なぜ対等・冊封を求めなかったか

第3章 遣唐使の一五回―一代一度、朝貢の実態
 1.太宗の歓迎から白村江の戦いへ―六三〇~六六三年
 2.唐からの接近、国号「日本」変更の願い入れ
 3.崇仏国・唐への仏教アピール―鑑真来日と道教拒否
 4.衰微する大国と排外主義―円仁が見た中国

第4章 巡礼僧、海商の時代―一〇世紀、唐滅亡以降
 1.最後の遣唐使計画―宇多天皇の意欲、菅原道真の反対
 2.戦乱の五代十国時代―「聖地」を目指す日本の巡礼僧
 3.宋による統一―国家間交渉の終焉

おわりに 歴史的事実とは―「外交」と遣隋使

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