伊勢神宮と斎宮 【岩波新書 新赤版1767】

著者 西宮 秀紀
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 岩波新書 新赤版
出版年月日 2019/03/20
ISBN 9784004317678
判型・ページ数 新書・248ページ
定価 本体840円+税
在庫 在庫あり
天皇の皇祖神・天照大神を祭る伊勢神宮と、神宮に奉仕する皇女が住まう斎宮の実態を、古代史に探る。
序 章
 皇祖神を祭る伊勢神宮 斎宮と祭主 史料について

第一章 神話・伝承のなかの天照大神
 1 皇祖神としての天照大神
  神話伝承の特徴と成立 記紀神話の全体構造と発展段階
  四神出生章・瑞珠盟約章 宝鏡開始章 天孫降臨章の本文・異伝
  皇祖神の登場 登由宇気神の性格
 2 伊勢神宮の成立と斎王
  起源伝承 垂仁紀二五年三月丙申条の異伝 成立年代
  なぜ伊勢だったのか 在地の神としての登由宇気大神
  考古学・建築学から見た神宮成立 斎王のはじまり

第二章 律令制国家とともに
 1 伊勢神宮と斎宮の確立
  日神の祭祀 伊勢地域の神話伝承 大化前代の伝承
  公郡(評)化のなかの神宮 造替式年遷宮の成立
  斎王大来皇女 持統天皇の伊勢行幸 多気大神宮とは何か
  律令に直接規定されない神宮
 2 神宮の構造と神域
  内宮の構造 外宮の構造と内宮別宮の変遷 大宮院の構造 広大な神宮神域と両宮四至

第三章 制度と人々
 1 神宮の職制
  大神宮司の役所とその長官 宮司の仕事 職制と触穢
 2 職員たちの由来伝承と氏族
  祢宜の由緒 神主の由緒 内人・物忌の制度 職員たちの多様な職掌
 3 斎宮寮の職制
  主神司 斎宮跡の遺構 墨書土器に見る斎宮 離宮院の移転と離宮院跡

第四章 伊勢に赴いた人々
 1 祭主と奉幣使
  中臣氏の天皇祈?代理職 中臣氏の四度使占有 公卿勅使の登場 奉幣使や使者をもてなす
 2 斎王,伊勢への道
  伊勢への行路 帰京と伊勢での生活
 3 斎王たちの人生
  奈良時代の卜定状況 平安時代初期の充実化 度会離宮が斎宮だった時代
  『伊勢物語』に描かれた斎王 群行ルートの変更 醍醐天皇時代の斎王 六人の斎王 斎宮女御
 4 斎王をめぐる事件
  神懸かり託宣事件 事後?末とその背景 斎宮内侍の託宣
  天皇を悩ます外宮正殿?倒 狼藉事件 白霊狐射殺事件

第五章 祭祀・禁忌と仏教
 1 祭祀の実態
  神宮の祭祀 天照大神と等由気(止由気)大神の食事 斎宮の祭祀 神事と御体平穏
 2 遷宮祭と神宝・心御柱
  遷宮祭の概要 神宝の数々 心御柱とその意味
 3 神宮の祓・禁忌と仏教
  犯罪準拠法としての祓法 仏教にかかわる忌詞 罪と祓 神仏隔離

第六章 経済・財政基盤を探る
 1 神宮の経済基盤
  神宮の最重要地,神田(御田) 神宮の封戸 志摩国の封戸
  多様な支出 人々の特殊な負担
 2 斎宮寮の財政基盤とその変容
  収入と支出 財政改革
 3 神郡をめぐる争い
  宮司と国司の二重支配構造 国司との争いの本格化
  神郡雑務を宮司へ委任 田租の検査納入も宮司へ 神郡雑務を国司へ

終 章
 神宮と斎宮の誕生 律令制国家と伊勢 神宮・斎宮が天皇にもたらしたもの


神宮側史料解説
参考文献
あとがき

付 表

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