近世駆込寺と紛争解決

著者 佐藤 孝之
出版社 吉川弘文館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2019/03/01
ISBN 9784642034944
判型・ページ数 A5・186ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
村で起こった紛争はどのように解決されたのか?

江戸時代、日本各地の村人は離婚のための縁切寺以外にも、盛んに寺社へ駆け込んだ。日常的に発生する紛争において、お詫びをさせたり、処罰を強いたり、極刑から救済したりと、お寺や神社は加害者と被害者を結ぶ巧みな調停役であった。戦国時代に遡り、暮らしの古文書から“駆込”を読み解く。
第1部 近世駆込寺の形成過程
 アジールの変容と駆込寺
 「山林」からさぐるアジールの変容
 近世における神社への駆込とその機能
 「篠(笹)を引く」ことの意味

第2部 近世村社会と入寺の諸相
 村の出火処理と火元入寺
 陸奥国守山藩における「欠入」と「入寺」
 上野国館林藩における入寺と寺訴訟
 成田山新勝寺にみる寺訴訟と仲裁活動
 松前藩における入寺と寺訴訟

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