重版情報(2020年4月~) - 2025.01.17
折口信夫
神性を拡張する復活の喜び
神道、大嘗祭、そして天皇とは… 神話を読み替える折口学の地平。
折口信夫(釈迢空)(1887?1953) 民俗学者、国文学者。
独創的な国文学・民俗学・芸能史を展開し、歌人・詩人としても活躍した折口信夫。
折口学とも呼ばれる世界はいかに打ち立てられたか。
神道学者としての姿を軸に、「国家神道」の時代を生きた、その学問と生涯を描く。
◎ 国文学、民俗学に独自の世界を築き、いまもなお議論が続いている折口信夫について、神道学者としての側面から解明する。
◎ 折口は大嘗祭、神道、そして天皇をどのように見ていたのか。
折口信夫(釈迢空)(1887?1953) 民俗学者、国文学者。
独創的な国文学・民俗学・芸能史を展開し、歌人・詩人としても活躍した折口信夫。
折口学とも呼ばれる世界はいかに打ち立てられたか。
神道学者としての姿を軸に、「国家神道」の時代を生きた、その学問と生涯を描く。
◎ 国文学、民俗学に独自の世界を築き、いまもなお議論が続いている折口信夫について、神道学者としての側面から解明する。
◎ 折口は大嘗祭、神道、そして天皇をどのように見ていたのか。
はじめに
序章 「神道学者」としての折口信夫
1 近代神道史の中の折口信夫
2 本書の方法と現在的な課題
第一章 「折口信夫」の誕生まで
1 大阪木津村から大和・飛鳥坐神社へ
2 國學院大學・神風会・柳田國男
第二章 「よりしろ」論と大正期の神道、神社界――「髯籠の話」「異訳国学ひとり案内」「現行諸神道の史的価値」
1 「髯籠の話」の深層へ
2 「国学・神道=国民道徳論」への批判
3 知られざる論考、「現行諸神道の史的価値」
断章1 弟子たちとの生活
第三章 神授の呪言・まれびと・ほかひびと――「国文学の発生」
1 「国文学の発生」と「神道史の研究」
2 「春の初めに来る神」は何を語ったのか
3 「まれびと」の視界
第四章 沖縄へ、奥三河へ――「琉球の宗教」「古代生活の研究」「山の霜月舞」
1 折口信夫、沖縄へ渡る
2 「山の霜月舞」の村へ
3 「大神楽」と鎮魂
4 奥三河と沖縄とを架橋するもの
第五章 「神道史の研究にも合致する事になつた」――「神道に現れた民族論理」
1 折口信夫の「神道史の研究」
2 現行「神道研究」への批判
3 「古代研究」からの神道史
4 呪言・みこともち・惟神
断章2 二つの大学の教師として
第六章 昭和三年、大嘗祭の現場から――「大嘗祭の本義」
1 「大嘗祭の本義」を読み直す
2 大嘗祭をめぐる神道家の言説
3 真床襲衾・天皇霊・まれびと神
第七章 折口信夫の「アジア・太平洋戦争」――「国学とは何か」「平田国学の伝統」「招魂の御儀を拝して」
1 昭和八年の「十人組徒党事件」
2 二・二六事件から「アラヒトガミ事件」へ
3 平田篤胤の再評価と「靖国神社」
第八章 神々の「敗北」を超えて――「神道の友人へ」「民族教より人類教へ」「道徳の発生
1 「神こゝに 敗れたまひぬ」
2 折口信夫と神社本庁
3 天子非即神論と「みこともち」
4 超越神、創造神を求めて
5 「神学的神話」と「宗教的自覚者」
断章3 食道楽
終章 「もっとも苦しき たたかひに……」
参考・引用文献・資料
あとがき
折口信夫年譜
序章 「神道学者」としての折口信夫
1 近代神道史の中の折口信夫
2 本書の方法と現在的な課題
第一章 「折口信夫」の誕生まで
1 大阪木津村から大和・飛鳥坐神社へ
2 國學院大學・神風会・柳田國男
第二章 「よりしろ」論と大正期の神道、神社界――「髯籠の話」「異訳国学ひとり案内」「現行諸神道の史的価値」
1 「髯籠の話」の深層へ
2 「国学・神道=国民道徳論」への批判
3 知られざる論考、「現行諸神道の史的価値」
断章1 弟子たちとの生活
第三章 神授の呪言・まれびと・ほかひびと――「国文学の発生」
1 「国文学の発生」と「神道史の研究」
2 「春の初めに来る神」は何を語ったのか
3 「まれびと」の視界
第四章 沖縄へ、奥三河へ――「琉球の宗教」「古代生活の研究」「山の霜月舞」
1 折口信夫、沖縄へ渡る
2 「山の霜月舞」の村へ
3 「大神楽」と鎮魂
4 奥三河と沖縄とを架橋するもの
第五章 「神道史の研究にも合致する事になつた」――「神道に現れた民族論理」
1 折口信夫の「神道史の研究」
2 現行「神道研究」への批判
3 「古代研究」からの神道史
4 呪言・みこともち・惟神
断章2 二つの大学の教師として
第六章 昭和三年、大嘗祭の現場から――「大嘗祭の本義」
1 「大嘗祭の本義」を読み直す
2 大嘗祭をめぐる神道家の言説
3 真床襲衾・天皇霊・まれびと神
第七章 折口信夫の「アジア・太平洋戦争」――「国学とは何か」「平田国学の伝統」「招魂の御儀を拝して」
1 昭和八年の「十人組徒党事件」
2 二・二六事件から「アラヒトガミ事件」へ
3 平田篤胤の再評価と「靖国神社」
第八章 神々の「敗北」を超えて――「神道の友人へ」「民族教より人類教へ」「道徳の発生
1 「神こゝに 敗れたまひぬ」
2 折口信夫と神社本庁
3 天子非即神論と「みこともち」
4 超越神、創造神を求めて
5 「神学的神話」と「宗教的自覚者」
断章3 食道楽
終章 「もっとも苦しき たたかひに……」
参考・引用文献・資料
あとがき
折口信夫年譜